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肘内障

2019.02.07

よく、子どもの肘が抜けたという言い方をしますが、正式名称は肘内障といいます。

 

好発年齢は2~6歳に多く生じて、

典型的な原因としては子どもと手をつないで歩いていて、つまずきそうになり、子どもの手を引き上げた時や、

高い所からの落下、転倒し手を衝いた時にも発症します。(手を衝いての発症は腕の骨折との鑑別が必須です)

強い牽引力によって橈骨頭(前腕の骨)が輪状靭帯から一部離脱し橈骨頭が亜脱臼状態になります。

※7歳以降になると骨が成長し輪状靭帯に橈骨頭が引っ掛かるようになるが、6歳まではまだ骨が未発達の為、橈骨頭が輪状靭帯に引っ掛かりにくく、亜脱臼を引き起こしやすいです。

 

痛みが主症状で、急に痛がって泣き出し、肩を上げず、手を動かさなくなります。

腫れや変形など診られず、肘の外側部に痛みを訴えます。

 

治療としては、徒手整復を用いて整復をします。

徒手整復をする際、恐怖心により子どもが抵抗する事があるので親御さんの膝の上に座らせて整復する事が多いです。

※肘関節周辺の骨折や鎖骨骨折をしている恐れがある為、必ず医療機関に受診することをお勧めします。

 

6歳までは上記に書いたように骨が未発達の為、再発する恐れがあります。

子どもの腕を強く引き上げる動作をなるべくしない事が予防に繋がりますのでお気をつけください。

 

この肘内障になったから大人になって肘に障害が残る事は今の科学的データによると特にはないので、安心してください・・・

と言いたいのですが、もし肘内障が起こってしまったらご自分たちで整復しようとせず必ず医療機関に受診して下さい。