NATURAL

News Letter No.90

2015.09.01

「腸は第二の脳ではない」

人間の腸には大脳に匹敵するほどの数の神経細胞があります。それは、脳の祖先が腸から始まった事に起因しています。脳は食べ物が安全かどうかは判断できませんが、腸にはそれが出来るのです。食中毒菌が混入した食物でも、脳は食べなさいとシグナルを出します。しかし腸は菌が入ると激しい拒絶反応を示します。腸に入った食物が安全かそうでないかは腸の神経細胞が判断しています。安全なものでないとすぐに吐き出したり下痢を起こしたりして、なるべく早く人間の身体を中毒させないように反応を起こします。

 
心を病むような人たちが偏った食物ばかりを食べるようになるのは、脳がそのような食事を摂るように命令しているからです。ポテトチップスやファーストフードにはまる人もそうです。これらの食品には脳が喜ぶ物質が多く含まれていて、脳は悪いと知っていながら、無理矢理、命令で食べさせられているのです。

 
脳死したとしても、腸の生命は終わりになりません。腸は独立して機能し続けることができるのです。しかし腸が完全に死んでしまうと、脳の働きも完全に停止してしまいます。

 
また、腸は消化の目的だけで働くというのが広く一般的な考えです。しかし実際は人間の感情や気持ちなどを決定する物質はほとんど腸で作られています。腸の中で食べ物から人間に幸せと愛情をもたらすセロトニンやドーパミンを合成しています。

 
全身麻酔をかけた手術後に、医師が一番気にするのは腸の働きです。手術後、麻酔が醒めてから、聴診器をお腹に当てられた経験のある方も多いと思います。腸が動いているとわかると医師はホッとします。腸閉塞は放置すると死に至る病状です。腸が動かなくなるとわれわれは生きられないのです。なのに一般的には、腸は脳に比べて重要視されていません。

 
腸は病原菌を排除し、私達が生きるために必要なビタミン類を合成し、免疫力を作り、幸せ物質であるセロトニンやドーパミンの前駆体を脳に運ぶという、私達人間が生きるために重要な作用を担っているのです。つまり、「幸せ」を作っているのは腸だというわけです。
参考文献「脳はバカ、腸はかしこい」藤田紘一郎 著

 
私達の日常生活の中には、知らないうちに行ってしまう悪い姿勢がたくさんあります。たとえば足を組んで座ると組んだ方の骨盤が挙上しますが、うまくバランスが保てないと、代償動作として体幹は側屈方向に動きます。また座位で足を組むと股関節はさらに屈曲するので、骨盤は後傾して腰椎も後弯方向に動きます。このような姿勢をしていると見かけ上の骨盤の歪みが起こることは容易に想像できるでしょう。日々正しい姿勢をチェックし体に負担がかからないようにしましょう。※側屈:横に曲がる事。 嶋田 大地

 

とら食堂

こんなごはん、あんなおやつ、皆さまのおすすめレシピも教えて下さいね。

 
MENU 甘麹を使ったしょうが焼き

 
材料
豚ロースしょうが焼用…300g
調味料
甘麹…大2
醤油…大2
酒…大2
みりん…大2
にんにくのすりおろし…1/2かけ分
しょうがのすりおろし…1かけ分
油…適宜
きゃべつ、トマト、など

①調味料を全て混ぜておく。にんにくとしょうがのすりおろしも一緒に。
②フライパンに油をしき、温まったら、豚肉を入れる。
③豚肉の両面が焼けたら、調味料を加えて、お肉に絡ませるようにする。
④出来上がったら、お皿に盛り、きゃべつやせん切りトマトを添える。

 

なかがわ耳鼻咽喉科 院長福元晃先生のコラム

白神山地

 
今年の夏は家族で白神山地に行ってきました。十二湖です。300年前の地震で川がせき止められできたそうで
す。写真 1
コースの一番奥にある有名な青池です。水面を見ると絵画のようでした。写真 2、3
 
ブナの自然林の中も歩けます。深呼吸スポットもあり、すがすがしい気分になれました。沸壺の池も幻想的でした。写真 4、5 6
 
海辺で見る深浦の花火も楽しめました。夜、耳鳴りが気になるときは、自然音のCDを流すとよいそうです。中でも白神山地が一番いいという医師がいます。