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アキレス腱断裂

2019.01.24

スポーツ中に多く、下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)の急激な収縮や寒い環境下で咄嗟に踏み込み、ダッシュ、ジャンプ着地時などに発生します。

 

好発年齢は幅広く20~30歳代のスポーツ愛好家に多くみられ、40~50歳代の人が急にスポーツをしたときにも生じる。

部分断裂と完全断裂がありますが、部分断裂はほぼ自覚症状があまりない為、完全断裂をして歩行不可能となり受診される事が多いです。

 

症状

怪我をした時は、アキレス腱を「バットで殴られた」「後ろから蹴られた」ような衝撃を感じ、断裂音(バチッ!パン!)を聴取する事もあります。

ものすごい激痛があるわけではなく普通に歩行する人が意外と多い(足の指の筋肉や足の裏の筋肉があるため歩行が可能)ですが、跛行(ひきづる歩き方)がみられ、つま先立ちは不能の人が多いです。

実際、触診をするとアキレス腱が断裂した部分は陥凹し、※トンプソンテストが陽性になります。

※トンプソンテスト→うつ伏せの状態から膝を90度直角に曲げた状態で、ふくらはぎの筋肉を強く掴みます。腱常であれば足首が底屈(つまさきを伸ばす)するが、アキレス腱が断裂をすると底屈ができなくなってしまう。

 

治療

保存療法と手術療法があり

一昔前までは手術せずギプス固定で保存療法が主流でしたが、現在は手術療法をしてからギプス固定、装具固定するのがほとんどになっております。

◎なぜ手術療法になったのか?→手術療法のほうが筋力の低下が少なく、スポーツへの早期復帰しやすく、再断裂の危険性が低いとされているからです。

手術後4日ぐらいからギプスにヒールをつけてリハビリを開始していき、2ヶ月程で日常生活には支障が無くなり3ヶ月で軽いスポーツができるようになります。

スポーツ選手やスポーツをやられてる方などはそこから更に専門的な動きを取り入れつつリハビリをしていき約半年~9ヶ月で完全復帰となります。

 

アキレス腱断裂は比較的にスポーツをやられてる方が多いですが、スポーツをやっていない一般の方々も起こりえる怪我なので必ずしも私はスポーツをやっていないから大丈夫って事はありません。

 

私の知人で柔道をバリバリにやっていてアキレス腱など切れるはずがない屈強な体の持ち主がいますが駐車場にある車止めにつま先を乗せ体重をかけたら切れてしまったみたいです・・・

 

いくら体が強い人でも起こる怪我なので皆さんもどうか気を付けてください・・・