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腰痛最前線( 3 種類の痛み知ってますか? )

2012.10.01

腰痛が起きるメカニズム
厚生労働省の統計によると、日本人のおよそ8割が腰痛経験者で、患者数の割合は、30~40代が最も多く、加齢ではなく、ストレスが腰痛の原因の一つと考えられるようになってきました。

 
腰痛はなぜ起こるのか、そのメカニズムについて考えてみましょう。「痛み」のことを医学用語では「疼痛(とうつう)」と呼びますが、「痛み」には。「侵害受容性疼痛」「神経障害性疼痛」「非器質性疼痛」の3つがあり、腰痛の場合はそれらが単独で生じるよりも、からみ合って起こる場合が多いことが分かっています。

 
侵害受容性疼痛
体の一部が損傷されることによって起こる痛みのことを言います。ケガをするとそこに炎症を起こす物質がたくさんできます。その物質がどんどんできてくると、神経に痛いという信号が来て、痛みを感じることになるのです。つまり、ケガなどの痛みは炎症によって生じる痛みと考えられ、専門的には「侵害受容性疼痛」と言われています。骨や筋肉など体の一部が損傷して炎症が起きることによる痛みで、例えば重いものを持ったり、腰を捻ったりしたときに、腰の筋肉の表面的なところに炎症が起こって痛みが生じることが考えられます。

 
神経障害性疼痛
神経の働きが悪くなって起こる痛みのことを言います。これは、炎症とは全然関係がなく、神経が何らかの原因によって働きが悪くなることによって起こります。神経の種類を大きく3つに分けると、1つ目は細い神経である末梢神経。2つ目は脊髄。3つ目は脳ということになります。原因は何でもかまいませんが、これら3つのうちの全部、あるいはいずれかの働きが悪くなった時に電気的な異常反応が現れます。そうすると、神経が興奮し、「痛い」という信号が脳に行きます。それは、末梢神経であっても、脊髄でも、脳の場合でも、どこでも同じです。腰痛の場合、脊髄でなくても、痛みの信号は伝わります。つまり、神経が何らかの原因で損傷し、異常に興奮することによって、痛みが認識されるのです。

 
非器質性疼痛
痛みを抑える体内システムが働かなくなって感じる痛みのことを言います。非器質性疼痛は、ストレスや、うつ、不安などが原因で、痛みとして脳に知覚される疼痛です。普段私達は、体に備わる「下行性疼痛抑制系」という痛みをブロックするシステムが正常に機能しているおかげで、ある程度の痛みを制御しています。ところが、ストレスや、うつ、不安の状態にずっとさらされていると、その痛みを抑える体のシステム下行性疼痛抑制系がうまく働かなくなります。そして、強い痛みが出る、という状況になるのです。ちなみに楽しいことや期待などがあると下行性疼痛抑制系が良く働きます。

 

とら食堂 〜かぼちゃ〜

 

ハロウィンが近づいてくると、かぼちゃを使った料理を良く見かけるようになります。かぼちゃの旬は、7~12月です。収穫は夏にして、貯蔵で甘みが増すので冬まで可能です。かぼちゃの黄色い色は豊富に含まれているカロチンの色です。粘膜を丈夫にしたり、風邪を予防したり、抗酸化作用により活性酸素を取り除くので、がん細胞の活性を防ぐとともに、免疫機能を高めると言われています。