NATURAL

News Letter No.122

2018.05.17

期限を決めるて計画を立てる

休暇を決めるとその前日までに自分でも信じられないほど仕事が片付いたという経験はないだろうか。それは「期限」が目の前に立ちはだかったからだ。休暇の前に終えなければならない仕事があるとなれば、人はがむしゃらにそれを片づける。「期限」はパワーの源である。期限が迫れば今のプロジェクトを完成させないわけにはいかなくなる。目標にとって期限とは銃の引き金のようなもの脳には「期限に間に合わせようとする力」が備わっている。期限を決めると人は前進しないわけにはいかない。期限までに目標を達成できるように一生懸命に働くようになる。期限が近づくと結果を出すために集中して取り組むようになる。期限があれば人はゴールに到達するまでコツコツと前進しつづける。並はずれた意志の力も、強力な動機も必要ない。期限に間に合わせようと突き進む力を人に発揮させるのはRASである。1キロの重りを持ちあげようとしているとしよう。脳は体と筋肉に指示を送ってその重さを持ちあげる準備をさせる。40キロの重りを持ちあげようとした時も脳は体にその重さを持ちあげる準備をさせる。だが、40キロの重りを1キロだと思っていれば体は重りを持ちあげようとして筋肉を痛めてしまうかもしれない。脳は体に1キロの重りを持ちあげる準備しかさせていないからだ。期限を決めた時も同じ効果がある。期限を決めるとそれまでに仕事を片づけられるように、脳は体にエネルギーを送りこみ「緊急事態」と認識させる。「制限時間」が設けられたスポーツでも同じ現象が起こる。制限時間が近づくにつれて選手の動きはスピードが増し、激しくなり、見るからにエネルギーが高まっている感じられる。制限があると目標への集中力が高まって結果を出そうとするので障害があっても周囲から批判的な意見を言われても、くじけなくなる。期限を決めて脳に書き込むと脳が体に「緊急事態」の指示を送りこみ期限に間に合うように行動しはじめる。期限を決めたら「書く」必要がある。書き込むとRASが稼働して計画どうりに行動しようという思いが強くなり、恐れや不安、迷いがふっきれぐずぐずしてはいられないという気持ちになる。達成しようとする目標を決めたら、見るもの、読むもの、聞くことの中からあらゆる情報を集めよう。目標を決めるとすぐにそれを達成するにはどうすればいいかという答えが身の周りから見つかるようになるはずだ。知るべきことが色々わかり、自分にとって優先度がはっきりしたら優先順位ごとに「Aリスト」なり「Bリスト」なりに入れて期限を書き込もう。
 
効果的に「期限」を設定するための3つの方法
①現実的であること。実際に達成できそうな期限を切る
②短めであること。期限は短めのほうが良い結果を出せる。
③すぐに行動すること。始める時からうまくやる必要はない。
 
※参考文献 ブレイン・プログラミング アラン・ピーズ&バーバラ・ピーズ著

 

とら食堂

こんなごはん、あんなおやつ、皆さまのおすすめレシピも教えて下さいね。

 
スナップエンドウの海鮮炒め

 
材料(2人分)
シーフードミックス…200g
スナップエンドウ…150g位
ヤングコーン…1パック
調味料
しょうゆ…大1
オイスタソース…大1
砂糖…小1
酒…大1
片栗粉…大1/2
ごま油…大1

 
作り方
①シーフードミックスは冷凍ならば、解凍し、洗って、分量の酒と片栗粉をもみこんでおく。
②スナップエンドウは、両側の筋をとっておく。
③ヤングコーンは洗っておく。
④フライパンにごま油を熱し、シーフードミックスを加えて炒め、火が通ったら、お皿などに取り出しておく。
⑤④の空いたフライパンにスナップエンドウとヤングコーンを炒め、大1/2位の水を入、蓋をして蒸し焼きにし、竹串をさして、すっと通るようになれば、シーフ-ドミックスをもどし、しょうゆ、オイスターソース、砂糖を加えて、調味料が混ざったら出来上がり。

 

なかがわ耳鼻咽喉科 院長福元晃先生のコラム

 
肥満とがん

 
現在、全世界的に体重が過剰となっている人が増えており、健康へのリスクと考えられています。肥満は一生を通じて、主に過剰なカロリー摂取(食べ物、飲み物)、身体活動の低下などにより起こり、それらがまた肥満の世界的流行の要因ともなっているそうです。しかし、過剰なカロリー摂取、身体活動の低下は改善しえる因子でもあります。がんと肥満との関係についても研究がなされています。以下のものは、体重が過剰となればリスクが上がるもの、逆に体重が過剰とならなければリスクを減らすことができるのではないかと考えられているがん、腫瘍です:食道がん(腺癌)、胃噴門部がん、大腸・直腸がん、肝がん、胆のうがん、膵臓がん、乳がん、子宮体がん、卵巣がん、腎がん(腎細胞癌)、髄膜腫、甲状腺がん、多発性骨髄腫(1)。たくさんありますね。その機序に関しては肥満が、代謝やホルモンの異常と関連しているためではないかと考えられています。肥満とならないようにすることは重要なのかもしれません。食事と運動に関してはアメリカ対がん協会の助言もあります (2)。
 
1. Lauby‑Secretan B et al. Body Fatness and Cancer— Viewpoint of the IARC Working Group. NEngl J Med 2016;375:794-8.2. 米国対がん協会著、村木美紀子訳:「がん」になってからの食事と運動, 法研, 東京, 2013.