NATURAL
News Letter No.123
2018.06.17
竹虎接骨院では近年ゴダイテニススクールの大会のサポートを年間5~6回行っています。そこで今回はテニスを理系な考えで解説している本を見つけましたのでご紹介いたします。当院にも多くのテニス愛好者の方々が来院されておりますので、感覚と頭を一致させ上達の参考になればと思います。
理系なテニス
なぜサービスは「サービス」は下から上へ打つのか?なぜ上から下へ打つのは間違いなのか。コートの比率からみてみましょう。コートの広さを細かい数字で出すとややこしいので、ここではネットまでの距離が約12メートルとします。コートのちょうど半分にの所にサービスラインがあって、さらにベースラインがある。ベースラインから直線を引いたところ、これがギリギリのラインになります。すごく単純に説明すると打点の高さが約3メートルないと上から下に打ちおろしてサービスをボックスに入れることはできないとわかります。ストロークでも自コートのベースラインから相手コートのベースライン近くに入れるには、2メートル程度の高さから打たないと打ちおろして入れることはできません。フラットに入らないのです。ところがストロークを2メートルの高さから打つのは原理的に難しいですよね。相手のコートにボールを入れるにはスピンをかけるしかないことを理解したのです。中学生の時に「三角形の相似」というのを習いますよね。その時は何の為にと思った人も実はテニスでしっかり役に立ちます。
華麗な打ち方に変身する新たな方法
「運動連鎖」という理論があります。あまり専門的になると理解が難しくなるので、テニスの世界における一つの共通認識でお話しすると、「ひとつの関節の動きが、隣接する次の関節によどみなくつながる」ということになります。言い換えれば華麗な連続動作を生み出すのが運動連鎖と言えるわけです。ここからが問題で「運動連鎖が出来るのは、世界のトップ選手などごく一部の人間」という事です。世界トップ選手のような滑らかな運動連鎖が出来れば理想的。華麗な連続動作、洗練された滑らかな動きは、理論しって練習をしてもウィークエンドプレーヤーには習得が難しいものなのです。巷で流行りの運動連鎖は天才やセンスのいい人の上達法です。運動を連続で行いながら正解を出すのは、ほとんどの人にとって難しいのです。運動連鎖は教科書的発想であり、現場からは遠い存在なのかもしれません。となると、通常テニスを教えている所では物理学から見ると難しい方法で教えている事になりますね。決して間違いではないのですが、多くの人にとって最短でうまくなる方法とは言えないかもしれません。動きが複雑になればなるほど、複雑な式となり頭では正解が出せなくなる。身体の動かす個所を限定し、動きをものすごく単純にする。つまり、「どう動かすか」より「どう動かさないか」がうまくできたとき、それを積み重ね上達を促進させる。
参考文献 勝てる!理系なテニス 田中真弥 松尾衛著
とら食堂
こんなごはん、あんなおやつ、皆さまのおすすめレシピも教えて下さいね。
ジンジャーシロップ
材料(2人分)
新生姜1に対して、同量の
砂糖、倍量の水、レモン汁1個分
お好みで、クローブ、シナモンパウダー、鷹の爪
作り方
①新生姜は洗って、皮ごと2mm厚にスライス。または、半分位をすりおろすと辛味が増します。
②鍋に①の新生姜、砂糖、水、好みで鷹の爪、シナモンパウダー、クローブを入れ、中火。沸騰したら、弱火にして20分ほど煮る。砂糖は、きび糖、黒砂糖などお好みで。ハチミツを加えてもいいです。
③冷めたら、レモン汁を加えて、容器に移す。
④炭酸水で割るとジンジャーエールになります。お湯で割ったり、ワインで割ってもおいしいです。
なかがわ耳鼻咽喉科 院長福元晃先生のコラム
溶連菌について
今回はこの時期流行する溶連菌感染症について書きたいと思います。冬、そして春から初夏にかけて流行します。溶連菌は様々な病気を生じますが咽頭炎(のどの炎症)が代表的な病気です。溶連菌がのどに感染するとのどの痛み、発熱が起きます。また特に子供では腹痛、嘔吐などの胃腸症状が出ることもあります。溶連菌に感染するとのどが赤くなったり、扁桃が腫れ、扁桃に白い浸出物がついてきたりします。また猩紅熱(しょうこうねつ)といって、1-2日して体や手足に発疹が出て、舌がイチゴのようになることもあります。溶連菌はうつる病気です。飛散した唾液や鼻水からうつるので、学校や家庭内で広がりやすいです。治療はペニシリン系の抗生剤を10日間飲みます。1-2日で熱が下がりのどの痛みもよくなります。また抗生剤を飲みはじめてから24時間以上たてば他の方にうつらなくなります。しかし、溶連菌は全体で100種類以上の血清型があるとされ、のどの炎症を起こす型も1種類だけではありません。同じ型のものが再び悪さをしたり、異なる型の溶連菌をもらったりして溶連菌感染を繰り返す可能性があります。今は迅速検査というものがあり、口から綿棒を入れ、のどをこすって検査をすると5-10分で溶連菌の有無をチェックできるようになっています。溶連菌で問題になるのは多くはありませんが腎炎やリウマチ熱を起こす可能性があることです。1-2週間して尿が麦茶やウーロン茶のような茶褐色になったり、まぶたがむくんだりしてきたら再度医療機関を受診してください。腎炎を起こしている可能性があります。また現在、いわゆる先進国ではリウマチ熱はほとんどみられなくなっていますが、リウマチ熱になると心臓に後遺症(心弁膜症)を残す可能性があります。リウマチ熱を予防するためにも抗生剤は最後までしっかり飲みましょう。
1) Nelson textbook of pediatrics 18th edition(ed by KliegmanRM et al.). Saunders, Philadelphia, 2007.2) 菊田 英明. 小児科からみたA群β溶血性レンサ球菌による咽頭扁桃炎. 日耳鼻2012;115:1-7.3) 重盛朋子、他.当科で最近経験したリウマチ熱の3症例. 小児科臨床. 2009;62:1685-91.