NATURAL

News Letter No.132

2019.03.17

左右差と障害

 
左右差を適度に修正して障害を改善する方法
「大きな左右差を修正するためには何をすればいいのか?」ですが、まずは理学療法士、柔道整復師、アスレティックトレーナーといった専門家に身体を診てもらうことをお勧めします。骨格のアライメントや動作の左右差、筋力のバランスなどを評価し、「自分では気づかない問題」を指摘してもらえることがあります。専門家の評価後、自身の身体を客観的に把握したうえで、習慣的に行っていただきたいコンデショニング方法があります。大きな左右差が原因と思われる不調をもつ方を処方させていただくと、身体の特徴や身体の使い方にいくつかの傾向が見られます。それらを無理のない範囲で修正していくのです。

 
方法①:緊張側をほぐし弛緩側を動かす立位や座位で筋肉に左右差が見られることがあります。例えば、脊柱起立筋の右側が緊張して短縮し、逆に左側は弛んで伸長してる、というようなケースです。これらを修正する場合、まずはじめにご自身の身体の左右差を、身体の感覚を通して認知していただく必要があります。なぜなら身体の感覚が正常に機能していないと、左右差を修正してもすぐに元の状態に戻ってしまうからです。自身の身体の状態を認知したうえで、過度に緊張している側の筋肉を専門家にマッサージなどでほぐしてもらうとよいでしょう。ただし、強すぎる刺激は筋肉を一層緊張させてしまいますので気を付けて下さい。また筋肉が緊張していなくても、筋肉の長さ自体が短縮している場合もあります。そのような場合はストレッチなどで筋肉を徐々に伸長していく必要があります。一方、弛緩しがちであまり働いていないとみられる筋肉には、エクササイズで刺激を入れ、使えるようにします。そうすることで体幹や脊柱周囲の筋肉の張力に左右差がなくなり、立位や座位で安定した姿勢を保つことが出来ると思われます。自宅で行う場合は、サイドブリッジのようなエクササイズがお勧めです。はじめは数秒でも構いませんので正しいフォームで行いましょう。

 
方法②:左右とも大きく動かす動的ストレッチまた、左右の可動域に大きな差が見られるケースもあります。普段使わないことによって可動域が小さくなっている場合もありますし、逆に使い過ぎによって一部の筋肉がこわばり、可動域が小さくなっている場合もあります。左右の可動域を完全に同じにする必要はありませんが、どちらもスムーズに大きく動かせるようにすることは、左右差が原因となる障害のリスクを軽減させることにうながると考えられます。お勧めしたいのは、最も親しみのある動的ストレッチのラジオ体操の動きです。ラジオ体操は四肢を左右対称に動かす、胸椎を回旋させる、股関節から全身を大きく動かす、というようにバランス良く全身の可動域を広げる理想的な動きが数多くあります。また、胸椎の伸展や回旋といった普段の日常生活ではあまり大きく行わない動きも組み込まれており、不良姿勢の改善や歩行能力の維持にも効果がみられると考えられます。多くの方々が一度は行ったことのある運動であるということもメリットです。馴染みがあるので特別な指導がなくても実践できますし、運動が苦手な方も抵抗なく始められると思います。ただし、急に強い反動で行うと筋肉や関節を痛めてしまう恐れがありますので、呼吸とともにリラックスした状態で行いましょう。自分で思っているよりも動きの左右差が大きいことがありますので、しっかりと自身の身体に意識を向けながら行います。「動きづらい」「硬い」と感じられる動きがあれば、普段その方向に身体を動かしていない傾向が考えられますので、そういって場合は、その動きをより丁寧に大きく行うとよいでしょう。参考文献「アスリートの為の筋力トレーニングバイブル」著:谷川道哉・荒川裕志

 

とら食堂

こんなごはん、あんなおやつ、皆さまのおすすめレシピも教えて下さいね。

 
スーパー大麦バーリーマックスのサラダ

 
材料(2人分)
蒸しバーリマックス…20g
グリーンレタス… 1/2束
かいわれ…1/2パック
キュウリ…1/2本
紫玉ねぎ…1/2個
ミニトマト…5個
アボカド…1/2個
サラダホウレンソウ、
紫きゃべつ…少々
(ドレッシング)
赤ワインビネガー…大1
オリーブ油…大3
塩…適量

 
作り方
①グリーンレタスは洗い、しっかり水気を切っておく。
②かいわれは根元を切り落として洗う。
③きゅうりは洗ってから斜めの薄切り。
④紫玉ねぎは千切り。
⑤ミニトマトは洗ってヘタを取り、縦半分に切る。
⑥アボカドは1cm角に。
⑦サラダほうれん草と紫キャベツは洗って一口大にカットしておく。
⑧ドレッシングはよく混ぜておく。
⑨お皿に②~⑦を盛り付け、上にバーリーマックスを散らして、ドレッシングをかけて仕上げる。
*蒸しバーリーマックスはカルディなどで購入できます。バーリーマックは普通の大麦に比べて栄養価が高く、普通の大麦の2倍の食物繊維が含まれています。

 

なかがわ耳鼻咽喉科 院長福元晃先生のコラム

 
好酸球性副鼻腔炎について

 
鼻の周りには副鼻腔という空洞があります。骨の中にある空洞です。頬や眉間、額のあたりなどにあります。この副鼻腔に炎症を起こすことを副鼻腔炎といいます。副鼻腔炎の多くは薬物療法や内視鏡手術で改善できるようになりました。しかし最近アレルギー素因、とくに喘息を背景にした副鼻腔炎(好酸球性副鼻腔炎)が問題になってきています。通常の副鼻腔炎の薬物療法(抗生剤など)では効果がなく、手術をしても、すぐに鼻ポリープ(鼻茸)ができてきてしまい難治です。鼻ポリープによって、においがわからない、鼻がつまるなどの症状が起きます。なぜかこの場合のポリープは、においの神経の周囲からできてくることが多く、鼻づまりというよりも、においがわからないということからはじまります。治療は病状に合わせてステロイド(副腎皮質ホルモン)の点鼻療法または内服、抗ロイコトリエン剤(喘息でも使われるアレルギーの薬)、手術などを組み合わせて行います。ステロイドの内服薬は特に有効ですが、長期に使用する場合には副作用の問題があります。ステロイドの点鼻療法は副作用は少ないですが、鼻の手前からスプレーするため、ポリープの根っこがある鼻の裏側や、上側には届きづらいという問題があります。

 
最近、海外ではこのスプレーを鼻の後ろ側からも吹きつけられるよう工夫された装置が開発されてきています。口からストローのようなものに息を吹きかけ、その勢いで薬剤を鼻の片側に噴霧する装置です。鼻はのどとつながっていますが、息を口で吐き出すときには、軟口蓋(上あごの後方のやわらかい部分)が上がり、鼻とのどのすき間を閉じます。すると口で吹きつけられた薬剤は鼻から奥に回り、吹いている間はのどと鼻は隔絶されていますから、のどには行かず、鼻の奥ではね返され、鼻の後ろ側に吹きつけるというものです。この方法により、ポリープの根っこがある鼻の裏側や、上側にも薬剤を届けられ、実際今までの鼻のスプレーよりもポリープを小さくする可能性があるそうです。同じ薬剤でも投与方法で効果が変わるのであれば、早く日本でもこの装置が導入されて欲しいなと思っています。