NATURAL

News Letter No.92

2015.11.01

腰痛の痛みは、三種類の痛みが絡み合って起きる事が多い

痛みを抑える体内システムが働かなくなって感じる痛み(非器質性疼痛)「非器質性疼痛」は、ストレスや、うつ、不
安などが原因で、「痛み」として脳に知覚される疼痛です。例えば、普段私達は、一生懸命仕事をしていると、身体に疲労性の痛みを感じる事があります。この時に痛みをブロックするシステムが働きます。これを「下行性疼痛抑制系」と言います。このシステムが正常に機能しているおかげで、多少「痛いな」と思いながらも、仕事ができたりするわけです。ところが、ストレスや、うつ、不安の状態にずっと曝されていると、その痛みを抑える身体のシステム、「下行性疼痛抑制系」がうまく働かなくなります。そして、強い痛みが出る、という状況になるのです。椎間板ヘルニアを例に挙げると分かりやすいのですが、ヘルニアは、先に挙げた「侵害受容性疼痛」「神経障害性疼痛」「非器質性疼痛」の3つの因子がすべてからみあっています。まず、「侵害受容性疼痛」は、椎間板の髄核が神経に炎症をもたらすところで生じます。また、「神経障害性疼痛」は、神経全体が機械的に圧迫され、障害を受けることで生じます。X線画像上でヘルニアがあっても症状が全く出ない人と、手術をしなければならないほどひどく傷む人の違いは、心理・社会的な因子があるかないかということが言えます。心理・社会的な因子のない人は、「下行性疼痛抑制系」がうまく機能しているため、ヘルニアがあっても痛いと感じにくくなります。ところが、ストレス、うつ、不安などに長時間曝されると、「下行性疼痛抑制系」の働きが落ちてしまう為、ヘルニアがちょっと出てきただけでも、強い痛みとして感じる事になってしまいます。このような理由で、ヘルニアを持っていても、痛みを訴える人と痛みを訴えない人が出てくるのです。
参考文献:あなたの腰痛が治りにくい本当の理由 著:紺野愼一

 

竹虎接骨院 地域貢献活動

10月12日(日)、11月1日(日)、港北ミナモのGODAIテニスカレッジ港北校で開催されたテニスの大会、ミックスダブルス、サファイアカップの救護に行ってきました。今回も11時~16時までメディカルアドバイザーとして多くの方々の体の悩み、テーピングなどを行いました。参加されてた方々の熱い戦いを、熱いサポートさせていただきました。

 

とら食堂

こんなごはん、あんなおやつ、皆さまのおすすめレシピも教えて下さいね。

 
MENU かぼちゃのプリン

 
かぼちゃ(種・皮なし)…120g

牛乳…100g
生クリーム…70g
卵…60g
卵黄…1個分
グラニュー糖…25g
シナモンパウダー…少々
バニラオイル…2~3滴
ラム酒…10g
カラメルの材料
グラニュー糖…80g水…25ccお湯…30cc

 
作り方
①カラメルを作る。鍋にグラニュー糖、水を入れて、カラメル色になったら、お湯を加え、型に流し入れて、冷やしておく。
②かぼちゃは、竹串がすーっと通るまで蒸す。
③ミキサーにAの材料と②のかぼちゃを入れて撹拌する。
④かぼちゃの粒が無くなり滑らかになったら、
①のカラメルの上に、生地を流し入れる。
⑤ペーパーをしいたバットに型を置き熱湯を半分まで注ぐ。そのまま、160℃のオーブンに入れ30分湯せん焼きする。
⑥焼きあがったら冷まし、器に盛る。

 

なかがわ耳鼻咽喉科 院長福元晃先生のコラム

睡眠時間と風邪

 
この季節は寒暖の差が激しいですね。特に今年はそれが顕著なような気がします。皆様体調は崩されていないでしょうか?さて、こんな時期なので今回は風邪の予防対策になるかもしれない一つの研究をご紹介したいと思います。睡眠時間と風邪の引きやすさを調べたものです(1)。

 
この研究ではアメリカのピッツバーグでボランティアを募り、1週間、睡眠時間の評価を行ってから、風邪を引き起こすウイルス(ライノウイルス)を鼻に投与して風邪を引くかどうかを調べています。いまどきよくこんな研究をやったなと思いますが…。睡眠時間はアクティウォッチという腕時計のような機械で客観的に評価しています。また風邪に関しては、血液検査でそのウイルスにかかったかどうかを調べ、さらに鼻汁の量が増え、一時的に鼻の機能が低下したということを確認した上で、風邪を引いたと判断しています。かなり厳密ですよね。すると結果は次のグラフのようだったそうです。やはり睡眠時間が短くなると、風邪を引きやすかったということでした。

 
無理はせず、適切な睡眠時間をとり、風邪を予防していきましょう。

 
1) Prather AA et al. Behaviorally assessed sleep and susceptibility to the common cold. SLEEP 2015;38 (9):1353-1359.