NATURAL

News Letter No.95

2016.02.01

「体幹」ウォーキング&体幹スイッチ

今年で10回目となる東京マラソンが10年前にスタートし日本に空前のランニングブームが起こりました。ランニングを始めるビギナーが急増し、ウォーキングする人も増加しました。ウォーキングとランニングでは、身体にかかる負荷に大きな差があります。ランニングでは着地の際に体重の3~4倍の衝撃を受けますが、ウォーキングではかかる衝撃は体重とほぼ同等です。スピードを加減すれば息が切れる事もありません。いつでもどこでも出来ると言う手軽さもあり今やウォーキングは国民的スポーツとなっています。

 
歩く事には想像以上のメリットが
ランニングが流行する一方で日本では「メタボ」(メタボリックシンドローム=内臓脂肪症候群)という言葉が定着しました。メタボとは内臓脂肪肥満に加えて高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上を合わせ持った状態の事。それを予防、解消するための運動療法の一つとしてウォーキングが推奨されています。酸素を取り入れながら行う有酸素運動の代表である、ウォーキングは、身体への負荷が軽く、手軽で習慣にしやすい点で健康維持に最適です。その効果を紹介しましょう。

 
①心肺機能が向上する。
②シェイプアップが出来る。
③筋力が付いて基礎代謝量が増加する。
④冷え、肩コリが軽くなる。
⑤骨が丈夫になり骨粗鬆症の予防になる。
⑥生活が活動的になる。
⑦ストレスが解消する。
⑧気持ちが前向きになる。
⑨免疫力が上がり病気にかかりにくくなる。
⑩バランス良く食べるようになる。
⑪ぐっすり眠れるようになる。

 
などがあります。いかがですか?ただ、歩くだけなのに、健康にも美容にも心にも、いいことが沢山あることがおわかりいただけると思います。なぜ、いいことずくめなのでしょうか?それは、ウォーキングが全身を使う有酸素運動だからです。脚、腕はもちろん、全身の筋肉を使う為、身体がバランス良く引き締まり、しなやかで美しい体型になれます。筋肉の量が増えれば基礎代謝量が増加し食べても太りにくい身体になれる為、ダイエットに最適なのです。また、着地の度に骨に圧力がかかる為、骨密度が上がり骨粗鬆症の予防にもなります。更に酸素を運ぶための心臓や肺、血管の機能がフル稼働されるので血行が良くなり、脳が活性化され頭がすっきり冴えてきます。

 

健康ウォーキングのポイント

①初心者は10分15分から無理しない。
②寒い日は暖かい服装で。
③筋肉痛などがあったら取れるまで休む。
④病気のある人は医師と相談しながら行う。
⑤出来るだけ空気のきれいな場所を選ぶ。
中川駅からの遊歩道活用してみませんか♪
参考文献:「体幹」ウォーキング 金哲彦

 

とら食堂

こんなごはん、あんなおやつ、皆さまのおすすめレシピも教えて下さいね。

 
MENU ワンタンスープ

 
材料(4人分)
ワンタン
ワンタンの皮…20枚
鶏挽肉…50g
豚ひき肉…50g
長ネギ…1/4本
塩…小1/4
しょうがのしぼり汁…小1
醤油…小1/2
コショウ…少々

 
スープ
青梗菜…1株 人参…20g
長ネギ…1/4
本鶏ガラスープ…800cc
酒…大1
塩、コショウ、醤油…各少々

 
作り方
①鶏挽肉、豚ひき肉に塩を加え、全体に白っぽくなるまでよく混ぜる。
②①にしょうがのしぼり汁、醤油、コショウ、長ネギのみじん切りを加えて良く混ぜる。
③ワンタンの皮に具を乗せ、周りに水を付け三角にする。
④鍋にお湯(分量外)を沸かし、ごま油小1/2(分量外)を加えて、③のワンタンを入れ、浮いてから更に2分茹で、お水にとる。
⑤スープに野菜類を加えて柔らかくしたら、味付けし、ワンタンを加える。

 

なかがわ耳鼻咽喉科 院長福元晃先生のコラム

アレルギー鼻炎を起こしやすくする要因

 
今年の花粉は昨年よりもやや多めで、暖冬による影響のためか早く飛び始めるという予測です。今回はアレルギー性鼻炎を起こしやすくする要因は何かということに関して、最近出た論文がありましたのでご紹介いたいと思います。

 
ドイツでの研究です1)。1990年にドイツの5つの都市で生まれたお子さん約1000人を対象にして、20歳になるまで調査し、何がアレルギー性鼻炎を起こしやすくするかを調べています。すると、ご両親がアレルギー性鼻炎であること、小さいときに牛乳や卵にアレルギーがあること、3歳までに湿疹が生じることが要因として導きだされたということでした。

 
この研究ではタバコ、大気汚染、ワクチン接種などの変えようとすれば変えられるような要因は関連していなかったとのことです。喘息では農場などで多様な微生物にさらされて育つとよいとか、アトピー性皮膚炎にははじめから保湿をするとよいなどいわれてきてい
ますが、ちょっとがっかりですね。

 
日本でも今、エコチル調査という同じような研究をしているのでその結果を待ちたいところです。何か解決できるものが見つけられれば良いのですが。先日は雪で驚きました。

 
1) Linus B et al. Prediction and prevention of allergic rhinitis: A birth cohort study of 20 years. J Allergy Clin Immunol 2015;136:932-40.