NATURAL

News Letter No.96

2016.03.01

14年目の展望

皆様に支えられ、平成28年3月1日をもって竹虎接骨院も14年目を迎える事ができました。自分のおかれている環境のありがたさ、健康で志事(仕事)が出来る事への感謝の気持ちを忘れずに、来院頂くお一人お一人の健康のサポートをし、共に未来を描ける院を目指していきます。

 
14年目の展望として、診療を3つのステージに分けて考えてみました。第1ステージは疼痛の軽減、症状の緩和、炎症症状の改善をメインにとにかく痛い、辛いを対象としての治療を行います。初期処置は、予後への影響が大きいと考えますのでここを特に大切にします。期間は受傷後1週間~2週間、症状によっては3~4週、必要な場合もあります。出来るだけ、集中的に期間を空けずに治療を行うことで初期症状(疼痛、腫脹、炎症)のピークを早く超える事をねらいます。この第1ステージは出来るだけ短い期間にしたいので集中して治療を行います。基本治療と当院の特別診療(総合診療)を併用することで早くピークを超えるようにします。

 
第2ステージは、炎症期を超えて回復期への移行の期間です。運動療法、理学療法、リハビリ、手技療法などを期間をかけて行っていきます。機能の回復には、時間がかかることが多く、なぜならば機能障害、機能不全に陥るまでに時間がかかっているケースがほとんどで、痛みや状態が悪くなるまでに本来の身体の機能に何らかの支障が起きていてそれが元になり発症していることが多いからです。症状によって時間を出来るだけかけずに良くする治療としっかりと時間をかけて良くする必要があるものがあります。それが、第1ステージ、第2ステージの治療の概念です。さらに第3ステージとして予防医学の観点から定期健診により発症を未然に防ぐ考え方です。身体の不調を定期的に健診することで早期発見、早期治療が可能となります。健康診断も1年に1度は受けていると思います。歯科の健診も1カ月に1回の健診を行う歯科医院も増えてきました。さらに、0歳からの予防歯科も始まり、0~12歳までに虫歯にならない習慣を身につけさせ、生涯自分の歯で生活出来る取り組みも行われています。竹虎接骨院では、従来の傷めてしまったものを対象とした治療はもちろん、予防医学にも積極的に取り組み、対象となる方々の運動療法、リハビリを徹底し、痛みが取れた後の機能回復、改善を行うことで生活の質を保ち、自立した自分らしい生き方をしっかりサポートしていきます。また、子供達の健やかな成長のサポートとしての定期健診、身体の使い方の指導などにも取り組んでいきます。痛くなくても身近に相談出来る身体の相談窓口としての役割も担っていきたいと考えています。今後は継続して行っている無料の転倒予防講座、空手の全国大会での医療サポート、ゴダイテニスクラブでのメディカルアドバイザーなどスポーツ愛好家の方々の支援も行います。

 

とら食堂

こんなごはん、あんなおやつ、皆さまのおすすめレシピも教えて下さいね。

 
MENU みそ玉

 
材料(10個分)
味噌…120g
鰹節やにぼしなどの粉
末のだしパック…1袋
乾燥ワカメ、あおさ、切
干大根など

 
作り方
①お味噌とだしパックの中身を良く混ぜる。
②そこに、乾燥のワカメや小さく切った乾燥野菜を加える。
③10等分に分け、ラップでくるむ。
④150ccの熱湯を加えていただく。

 
朝や、お弁当にも便利なみそ玉。これをカップに入れてお湯を注げば即席みそ汁の完成です。野菜は、一日ほど天日で乾燥させて物を使ってもいいです。冷蔵で1週間ほど、冷凍で3週間程日持ちもしますので作っておくと便利です。

 

なかがわ耳鼻咽喉科 院長福元晃先生のコラム

喫煙と慢性副鼻腔炎

 
今回は慢性副鼻腔炎とタバコの関係を調べた論文をご紹介したいと思います。慢性副鼻腔炎とは副鼻腔に炎症があり、鼻水、鼻づまり、後鼻漏(鼻汁がのどに回る)などの症状が3か月以上続くものをいいます。

 
中国での研究です。中国の7つの都市で10636人を対象とした調査です。その調査では人口の8%程度が慢性副鼻腔炎に罹患している計算になったそうです(1)。欧米では10%くらいです。そこで慢性副鼻腔炎の発症をタバコを吸っている人とタバコを吸ったことがない人とで比べています。すると、タバコを吸っている人では少なく見積もっても1.2倍、多く見積もると1.8倍くらい慢性副鼻腔炎になりやすいという結果だったそうです。

 
タバコを吸っている年数が長いほど、また吸う本数が多いほど影響があり、また自分は吸わなくても周囲の人がタバコを吸う受動喫煙でも影響がみられたとのことでした。喘息とタバコの関係は以前から言われていますが、慢性副鼻腔炎にも影響があるようです。

 
1)Shi JB et al. Epidemiology of chronic rhinosinusitis: results from a cross-sectional survey in seven Chinese cities. Allergy 2015;70:533-9.