NATURAL
News Letter No.81
2014.12.01
年の瀬のせまりつつある中、寒さも一段と厳しくなり、体調を崩されている方が多くなってきています。都筑区でもインフルエンザの報告が上がってきているようです。体が冷えると、免疫力が低下すると考えられています。体を温め免疫力を高めて寒さ厳しい冬を乗り越えましょう。
冷えと免疫力について
身体の抵抗力は、具体的には免疫力に置き換えられます。免疫力が高ければ、外界からの細菌、ウイルスなどの病原微生物に罹患しにくくなります。その外的に対する最前線(一時防衛ライン)が、外界と直接接する鼻、のど、気管支、胃、腸などの粘膜組織です。粘膜組織は、多量の粘液が出ており、その粘液には異物を排除したり、無害化する作用があります。病原微生物などがこの一時防衛ラインを超えて身体の組織に侵入すると、自然免疫の二次防衛ラインが機能します。この二次防衛ラインの主役が血液中の白血球です。白血球には顆粒球、リンパ球、マクロファージがあり、外敵の種類によって働きを分けて外敵を排除します。また、体内で発生したガン細胞等の異種細胞を排除するのもこの
白血球の働きです。身体が冷えるとまず、血流が悪化し、その為粘膜の血行も悪くなり、粘膜の働きが弱まります。粘膜の働きが弱まることは、免疫の一時防衛ラインの機能低下につながります。また、冷えにより白血球の働きが悪くなり、更に白血球が血液を介して身体の中を巡っている為、血行不良におちいると、外界からの病原微生物にも体内のガン細胞などの異種細胞にも白血球は十分に対応出来ないことになります。つまり、体が冷えると免疫力が低下し病気に罹患しやすくなります。逆に身体を温める事が免疫力のアップにつながります。体温が1℃下
がると、免疫力は30%低下し、体温が1℃上昇すると、免疫力は5~6倍アップすると言われています。光線療法はその光と熱の作用により身体を温め、粘膜の血流を改善して、粘膜の働きを強化し、白血球の遊走作用(白血球が動きまわる作用)や、異物食作用(体内に侵入した病原微生物や異物を貪食し、無害化する作用)も強化して、免疫力を高める作用にすぐれていますので、病気を未然に防ぐことに大変有用な治療方法です。光線療法の光と熱はアンバランスになった自律神経の働きのバランスを整え体調を整えて白血球の働きを正常化させて免疫力を高めます。
参考資料:一般財団法人光線研究所 公式サイトより
とら食堂
こんなごはん、あんなおやつ、皆さまのおすすめレシピも教えて下さいね。
MENU 牡蠣とカブの冶部煮
材料 (4人分)
牡蠣…8個
カブ…2個
にんじん…1本
生麩…1本
ホウレン草…1/2束
煮汁
出汁…500ml
みりん…50ml
塩…小さじ1/2
薄口しょうゆ…30ml
片栗粉、わさび…適量
作り方
①牡蠣は塩を振って軽くもみ、ぬめりを取って水洗いして、水気をとる。
②カブは皮を厚めにむいて、くし型に切って塩茹で。人参は薄切りして、花の抜き型で抜く。生麩は一口大に切る。ホウレン草は、塩ゆでし、4cm長さに切る。
③鍋に煮汁を合わせて、一煮立ちさせる。
④③にカブを入れて、5分煮る。人参、生麩を加えて、牡蠣に片栗粉をまぶして加え、5分程煮る。
⑤器に牡蠣、カブ、人参、生麩を盛り、ホウレン草を添える。煮汁をかけ、わさびをのせる。
なかがわ耳鼻咽喉科 院長福元晃先生のコラム
禁煙区域
法律で禁煙区域を設けることで、心筋梗塞、脳卒中などの喫煙や受動喫煙に関連した病気が減少するかどうかを調べた論文があります。アメリカ、イタリア、ドイツ、スイス、イギリス、ニュージーランド、アルゼンチンなどの各都市での研究をまとめたものです。
その法律を施行する前と施行した後で、その病気で入院するリスクを比較しています。心筋梗塞・虚血性心疾患などの心疾患、脳卒中などの脳血管障害、喘息・肺感染症などの呼吸器疾患を調べていますが、禁煙区域が設けられた後ではいずれも、それらの病気で入院するリスクが減ったとのことでした。その禁煙区域も職場のみ、職場とレストラン、職場とレストランとバーと制限が強くなるにつれて、そのリスクが小さくなっていったそうです。日本でも禁煙区域が増えていますが、努力は報われるようです。
(1) Tan and Glantz. Association between smokefreelegislation and hospitalizations for cardiac,cerebrovascular, and respiratory diseases.A meta-analysis. Circulation. 2012;126:2177-2183.