NATURAL

感動の北京オリンピック

2008.09.01

柔道からJUDOへ

4年に一度の北京オリンピック、アスリート達の全力で戦う姿勢に感動し勇気をもらった夏も終わろうとしています。私が特に注目したいのは、やはり柔道です。今回の大会は、戦前から厳しい戦いが予想されました。結果は皆さんご承知の通り、金4個、銀1個、銅2個となりました。

金メダルを取った4人の選手は自分の柔道を貫きとても冷静に戦っていたように見えました。他のスポーツでもそうですが、柔道のルールも国際的な普及と共に変更を繰り返されています。前回の大会から大きく変わった点としては、もつれた際に最後に技をかけた方の選手のポイントになるといった点や、組み合わずに仕掛ける技の有効性を認めた点や、反則ポイントに差をつけて判定するなどが挙げられます。

今回皆さんが見られてレスリングに近いような印象を持たれた方も多かったのではないでしょうか?それは、組み合わずに仕掛ける技の有効性を認めた為、その様な技をかける選手が増え、タックルや肩車を得意とする選手の活躍が目立ちました。又、返されにくい捨て身技(巴投げ)などを使う選手も多かったようです。反則ポイントについては、谷亮子選手の判定負けのシーンが印象深いのではないでしょうか?ルールについては国際柔道連盟で決められているのですが、現在ルールを決める理事に日本人が一人もいないという事実があり、欧州主体でルールが決められています。日本から普及した柔道も世界のJUDOになり進化し続けております。これから国際大会へ臨むにあたって日本の監督、コーチ、選手が常に進化に適応していかなければならない時代となりました。しかし、柔道の本質は見失わずにいて欲しいものです。

 

歓喜と失意の北京オリンピック

津田 征典

先日4年に1度、アスリートの競演オリンピックが様々なドラマと共に幕を閉じましたね。開幕前からで僕が1番注目していたのは高校、大学と同級生の男子柔道100Kg代表鈴木桂治選手です。それほど仲良くしていたわけではありませんが、気さくな性格と色々な大会で成績を残し表彰されたり、学校近くの商店街をパレードしたりしていたのを憶えています。今回は日本選手団の主将にも選ばれたので、それほどまで認知され、日本を代表する選手になったのだなと思い、同級生だったことがちょっとした自慢です。

結果は皆さんもご存知の通り1回戦敗退でしたが、敗戦後は北京に残り他の競技を応援して回り主将としての役目を全うしたそうです。4年前は最高の結果を残したオリンピックですが、今回は残酷な試練を彼に与えたようです。引退を示唆しているようですが、今は惨敗のショックもあるでしょうから、ゆっくり休んでもらい、もし「もう一度」という気持ちが湧き上げてくるのなら、現役復帰してもらいたいです。その時は、みんなが歓迎してくれて、畳の上での姿を見たいと思っているはずです。まずは、お疲れ様。今まで様々な感動をありがとう!!・・・ちなみに男子柔道で唯一金メダルを獲得した内柴選手と石井選手も、学校の先輩と後輩なので鈴木選手の敗戦は帳消しということで。