NATURAL
柔道整復師
2008.11.01
試合
佐藤 太亮
朝、晩と冷え込む季節になってきましたね。みなさん寝る時は暖かい格好で寝ていますか?暑がりで寒がりな僕はすでに完全防備な格好と羽毛布団をかけて体を冷やさないよう万全にして寝ています!・・・今から万全にしているので真冬の寒さが怖いです。(苦笑)
さて、8月に行われたオリンピックからもう2ヵ月が過ぎましたが、柔道の試合は覚えていますか?僕は日本の一本柔道に魅せられて柔道がやりたくてうずうずしていました。・・・ということで、先月「柔道大会」に参加してきました。もちろん白帯枠で出場です。ここでなぜ「柔道」なのかというと、オリンピックをみていたのも理由の一つですが、もう一つ理由があります。僕たち接骨院の先生方が持っている「柔道整復師」という資格がその理由のヒントです。
文武両道と言う言葉が昔から使われてきました。中国の思想が元になっていますが、中国では伝統的に「文」を重んじ、「武」を軽んじて来ました。しかし、日本では「武」も伝統的に大切にされてきました。鎌倉時代となり、武家の世の中となってからは、一層発達して、武芸十八般とまでいわれるようになりました。弓矢、刀剣、槍術などが含まれますが、その中に柔術(やわら、腰廻り)があります。柔術は、もともと組み討ちの技で、「活法」と「殺法」に分けられ、殺法は武技そのもので、当て身、関節技、固め技、などがあります。それに対して、「活法」は当て身で気絶した者の息を吹き返すことから始まりましだが、骨折、脱臼、打撲、捻挫、などの外傷の治療法があります。
江戸時代には、「武」は武道として完成され、武士の精神的な支えとなり、その伝統は明治に受け継がれ、時代の変化とともにその一部は、近代的な思想の影響を受け、柔道や剣道のように競技として技をみがき、また教育の手段として活用され、世界中に広まっているものもあります。一方、活法としての治療法は、本来の柔術に加えて、中国より伝来した拳法や中国伝統医学の経穴を取り入れ、さらに、南蛮といわれるスペイン・ポルトガルの外科術、オランダの医術「蘭法」等を吸収し、接骨術として確立されました。
このように、接骨院(柔道整復師)は柔道と深い関係があるのです。なので、今回その原点である柔道の大会に出場してみました。とはいうものの、オリンピック選手、有段者のように上手く投げる!・・にはほど遠く。それでも、ぎこちない試合でしたが、接骨の原点の柔道というスポーツを味わうことができて楽しめました。みなさんもぜひ体験してみてください。いずれは竹虎接骨院に柔道場ができるかもしれないのでその時にでも!(笑)下の写真は柔道大会のです。白熱した試合展開でした。