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腰椎分離症の原因と治療法

2019.07.19

腰椎分離症は中学生でスポーツをやっている方に多く発症し、特に腰の前後屈、捻る動作が多いスポーツに発症しやすいです。

 

 

原因

 

スポーツ動作の中で前後屈、捻る動作が多く繰り返しの刺激が積み重なっていくと腰椎に疲労骨折を起こしてしまいます。

腰椎分離症の多いスポーツはサッカー、野球、バレーボール、バスケットボールなどが主です。

腰椎の上部と下部を連結する部分に亀裂が入ってしまいますが、安静にしてしっかり治療をしていけば亀裂部分は癒合する可能性が高くなります。

ですが、無理をして部活動やスポーツ動作をしてしまうと癒合する可能性が低くなってしまいそのまま亀裂が入った状態が続いてしまうと、

骨が癒合せず腰椎が前方に滑るようになってしまい(腰椎すべり症)脊髄を圧迫してしまいシビレが出てしまう事が多くなります。

 

 

治療法

 

分離症は上記にも記しましたが、骨に亀裂が入り疲労骨折を起こしている為、まず安静(固定)します。

一般的な目安としては1ヶ月~3ヶ月安静にし、安静にすると痛みが落ち着いてきます。

痛みが落ち着いてくると競技練習をすぐ開始したくなりますが、必ず体幹のストレッチ、腹筋背筋周りの筋力トレーニングのリハビリをしてから復帰をした方が良いです。

多くの方は痛みが落ち着いてすぐ競技練習を開始し再発を繰り返し、そのまま骨癒合がされずすべり症になるケースが多いので、

安静期からトレーニング期に移る時はとても注意が必要です。

 

 

予防法

 

同じスポーツ動作をしているのに分離症になる子とならない子がいます。

その大きな違いは体の柔らかさ(関節の可動域制限)、体の使い方(体の連動性)が主に関与していることが多いです。

一般的に腰を捻るという動作がありますが、実際には構造上腰を捻る事はできず、腰椎の上方にある胸椎(背骨の胸の部分)が回旋するのと股関節が動くことにより結果的に腰を捻る動作のように見えています。

このように腰を捻るという意識を持ちながら動作をするのと、胸椎を捻る、股関節を動かすという意識も持ちながら動作をするのとでは大きく体の使う部分が変わってきてこれだけでも多少の予防ができます。(これだけではありませんが)

あとは胸椎と股関節の可動域を広げる、柔らかくする事により、腰への負担を減らす事ができ、分離症以外の腰の痛みも軽減する事ができる可能性が上がります。

 

 

まとめ

 

どのスポーツ障害もまず体の使い方、連動が必ず欠如し痛みが出ることが多いので、体の使い方や仕組みを理解してスポーツをされた方が痛みが出る可能性も低くなりますし、パフォーマンスアップのヒントもありますし、単純に面白いと思います。(笑)

体の事で詳しく知りたい方は何でも聞いて下さい!!!