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前十字靱帯損傷

2019.02.25

膝関節の靭帯の中でも、前十字靭帯は極めて重要な役割をしています。

切れてしまうと膝関節の安定性が無くなってしまい、スポーツ中の一瞬の動き(ジャンプ動作や切り返し動作)などの動作ができなくなるので、

スポーツを続ける方は、手術をする事が多いです。

「前十字靭帯」の画像検索結果

引用元:Medical  Note

 

主にバスケットボール、ハンドボール、スキー、サッカー、ラグビー、柔道に多発します。

 

ジャンプの着地や踏ん張った際に膝に捻りが入り損傷することが多く、直接膝を打って損傷する事は滅多にないです。

 

痛めた直後は痛みが強い為、競技続行が困難で、歩行にも支障をきたします。

損傷した靭帯から出血を起こし、膝関節全体が腫れます。

痛めた後数週間経過すれば、腫れや可動域、痛みも改善し歩行も元通りになり、数か月経つと軽い運動をできるようになる事が多いです。

ですが、前十字靱帯は切れたままなので、上記に記したように切り返し動作、ジャンプ着地時など急激な動作を行うと膝がガクッと外れそうになります。(膝崩れ)

膝崩れの症状が出てしまうと、また痛みや腫れが出てきて、半月板や軟骨など膝の組織に悪影響を及ぼす恐れがあります。

 

治療

損傷直後はPRICES処置を行い、膝関節を安定させる為、固定をして安静にします。

固定をしていると痛み、腫れが少しずつ引いてきますので、引いてきたら固定により膝の可動域制限がある為、

早期に可動域訓練、膝周辺の筋力強化をしていきます。(手術前に可動域訓練、筋力強化を行うと手術後のリハビリがスムーズに行えて予後が良い為)

そして可動域訓練、筋力強化を十分行った後に手術という流れが一般的です。

※なぜ手術をするのか→前十字靱帯は切れてしまうと、関節内にある為血流が乏しく、自然治癒ができないからです。膝付近にある腱で靭帯を作りなおす靭帯再腱手術が行われます。

 

手術直後は松葉杖で歩行しますが、早期から可動域訓練、筋力強化を開始し3~4ヶ月後からジョギングやランニングを行い、

約8ヶ月~1年経過してから競技復帰という形になります。

 

前十字靱帯断裂はスポーツをやる方は必ずと言っていいほど手術が適応されます。

そして一番手術後のリハビリが重要で、前十字靱帯損傷予防プログラムがある程、リハビリ、予防というのはかなり重要になってきます。

 

皆さんも怪我をする前に、スポーツ前は入念なウォーミングアップ、スポーツ後は静的ストレッチなどのクールダウンをし、

怪我をしにくい体づくりを目指してスポーツを楽しみましょう!