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テニス中のふくらはぎの肉離れ

2024.11.19

今回はテニス中に起きたふくらはぎ(下腿)の肉離れの治療についてお伝えします。

 


まずは簡単に肉離れについて。

 

肉離れは主に下腿三頭筋(ふくらはぎ)の内側中上1/3部とハムストリングス(もも裏)の内側中上1/3部に多く発生。

その部分を押すと痛み(圧痛)があり、時には断裂部の陥凹を触れることもあります。

筋肉が収縮しながら伸張される(伸ばされる)動作が一番肉離れを起こしやすい動作(遠心性収縮)と言われています。

 

肉離れの程度

Ⅰ度→筋肉、筋膜、腱が微小断裂を起こす。

Ⅱ度→筋肉、筋膜、腱が部分断裂を起こし、皮下出血斑(内出血)が出現。歩行困難。

Ⅲ度→筋肉、筋膜、腱が完全断裂を起こし、皮下出血斑が出現。歩行不可能。

 


 

 

年齢、性別

 

50代 女性

 

原因

 

テニス中にボールに反応して前に走り出した際に負傷

 

症状

 

ふくらはぎの圧痛(押しての痛み)

腫脹(腫れ)

荷重痛(体重を乗せた時の痛み)

歩行痛

足首の底屈、背屈時痛(足首を動かした時の痛み)

また翌日に、皮下出血斑(内出血)が出現してきました。

 

→患部状態を評価しⅡ度損傷と判断。

 

 

施術

 

当院では、急性期や痛みが強い時など、患部の状態などを確認し早期回復を目指しております。

肉離れの程度がⅡ度損傷程度と判断し、アキュスコープやスーパーライザーを使用し施術しました。

来院時は、負傷した足が地面に着けない程でしたが、アキュスコープやスーパーライザーを使用し施術後は、負傷した足が地面に着けられる程度になっていました。

もちろん、まだまだ競技ができるほど治っているわけではありませんので、患部に圧迫固定をし、無理のないように松葉杖をついてもらいました。

2日目来院時には、松葉杖をつかずに歩行可能となっていました。

その後、施術を繰り返し日常の歩行、走行、階段昇降ができるようになり(不安がなくなり)、競技復帰されました。

 

 

 


 

スポーツ、テニスでは特に多いケガの一つですが、早期に来院できると早期回復し、予後が良好なことが多いです。

負傷してしまった場合早期回復に向け早めに来院をしましょう。