Blog

ゴルフ肘の原因と治療法

2019.06.11

ゴルフを始めてまだ数か月の人が基本的になりやすいのがゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)です。

 

 

ゴルフ肘は肘の内側の痛みで手指、手首の屈筋群(曲げる筋肉)が付着する部分で、主に指、手首を曲げる動作をします。

 

 

テニス肘もそうなのですが、ビギナーの方が多くやり始めて慣れてきて思いっきりやりたくなるのがちょうど3ヶ月~6ヶ月です。

 

 

思いっきりやるのはすごく良いことですが、力任せにやってしまうと後で痛い思いと実際に痛めてしまうので注意が必要です。

 

 

 

原因

 

ゴルフのスイング時に力をガチガチに入れた腕力に任せた力まかせな無理なスイングや、

スイング時に土などにダフってしまうと上腕骨内側上顆部に負担がかかり痛めてしまいます。

上腕骨内側上顆部には手指を曲げる前腕屈筋群が付着していて前腕屈筋群が収縮していくと手指は曲がっていき、

ビギナーの方は慣れてくると遠くに飛ばそうと思い過度に前腕屈筋群が収縮した状態でのスイングを繰り返し行うと、

前腕屈筋群の収縮した硬さによって少しずつ上腕骨内側上顆部に負担が蓄積がしていき痛みが発生してしまうのです。

 

 

治療法

 

前腕屈筋群が硬くなりその硬さが負担になってきているのと、上腕内側上顆部(前腕屈筋群)も炎症が起きて症状がひどい時は腫れも出てきます。

前腕屈筋群の硬さ、上腕骨内側上顆部の炎症を電療法、物理療法、手技療法などで硬さ、炎症を取り除いていきます。

そして肘以外にも肩、手首などの関節も動きが悪くなり可動域が狭くなっていることが多いです。

肩、手首の関節の動きが悪くなると間にある肘の動きも悪くなり、より負担がかかりやすくなるので肘の内側の治療と合わせて肩、手首の関節の動き、可動域も上げてあげた方が更に症状が改善されやすいです。

 

 

予防法

 

前回の記事の野球肘シリーズと同じでスイング動作、スイングフォームの改善、腕だけではなく足から体幹、腕に抜けるような体全体を使ったスイングや、

なるべくゴルフクラブを握りこまないように力を抜くことが予防に繋がります。

普段は冷やさず前腕屈筋群の柔軟性を出す為に温めてあげた方が良いのですが、

ゴルフ練習が終った後は炎症反応が起こりやすいのでクールダウンも含めて肘の内側を冷やしてあげた方が良いです。

 

 

 

野球肘、ゴルフ肘、テニス肘全てに言えることなのですが、手、腕を使うスポーツはどうしても意識が手、腕にいってしまうのですが、

重要なのはなるべく力を抜き、足腰から投げる、スイングするイメージがとても重要だと思います。

人間はスポーツ中力を入れることはとても簡単なのですが、一番難しいのは力を抜くことです。

力を抜く、この意識だけでも次回からスポーツをする時に心がけてやってみてください。

意外と疲れなかったり全体のパワーが上がったりして新たな気づきがあるかもしれません。