Blog

首を後ろに反らした時の首の痛み

2019.10.19

何かを見上げようとして上を向く事が時々あると思うのですが、その時に首の後ろの部分が詰まったような感覚があり動きづらくなったり、痛みが出る事はないですか?

 

 

実は来院される患者さんで結構多くいます。

 

 

首を後ろに反りづらい方は横に倒す時や、振り返る動作なども動きづらいイメージがあります。

 

 

そんな症状でお悩みの方に少しだけ首を動かす時のポイントやアドバイスをさせて頂きたいと思います。

 

 

関節の構造的な部分から言うと、本来首の関節はあまり動かしたくない関節です。

 

 

首だけで動かしてしまうと冒頭に書いた首を反らした時に詰まり感や、痛みが出てきてしまいます。

 

 

では、どうすれば良いのか。

 

 

可動性の関節と一緒に首を反らしてあげると首の関節だけで反らすこともなくなり痛みも最小限に抑えることができます。

 

 

では、一緒に動かしてあげたい可動性の関節はどこかと言いますと、頸椎(首の骨)の下の胸椎と肩甲骨です。

 

 

「胸椎 肩甲骨」の画像検索結果

引用元:理学療法士によるRPP

 

 

首を反らす時に痛みが出る方は胸椎が屈曲(背中が丸くなっている、猫背)している状態が多いです。

 

 

その状態で首を反らそうとすると構造上動きに無理が生じるので痛みが出やすくなります。

 

 

「胸椎 屈曲」の画像検索結果

引用元:シーティングシステム研究会

※上の図のように胸椎が屈曲してしまっていると構造上首が後ろに反れなくなってしまう。

 

 

痛みが出ないためには胸椎を伸展(背中を反る、胸を張る)しながら、更に肩甲骨を内転(内側に寄せる)すると、背骨全体が真っすぐな状態になります。

 

 

その状態から首を反らすと詰まり感や痛みが胸椎が屈曲しているときに比べて減少しやすくなります。

 

 

 

「脊椎 伸展 解剖」の画像検索結果

引用元:筋肉のハナシ

※なかなか胸椎だけ伸展している画像がなかったのでこの画像にしました。お許しください(笑)

胸椎伸展(背骨が真っすぐ)の方が構造上首を後ろに反りやすい。更にここから肩甲骨を内転していくと更に胸椎伸展が強まり首も後ろに反りやすくなります。

 

 

ご自宅でセルフケアとしてやるのであれば、胸を張りながら肩甲骨を内側に寄せてその状態を5秒キープ。キープしたら元の位置に戻り、また5秒間胸を張り、肩甲骨を寄せて5秒キープを5回~10回繰り返してやるととても効果的です。

 

 

もちろんこれだけで痛みや詰まり感が無くならない方もいますので、あくまでも自分でできるセルフケアの一つとして知って頂けたらなと思います。

 

 

肩甲骨や胸椎の動きは首の痛みや動きにとても大きく関係していますので、どんな時でも柔らく動かせる状態も保っていた方が良いです。

 

 

是非皆さんも試してみてください。