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階段(段差)を上った時の膝の痛み

2019.10.17

皆さん、土曜日の台風は大丈夫でしたか?

今回の台風19号により被災された方々には心からお見舞い申しあげると共に復興に尽力されている皆様には安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。

 

 

さて、今回投稿させて頂きます内容は、

 

 

階段や段差などを上る時に膝に痛みが出る時のアドバイスをさせて頂きたいと思います。

 

 

まず最初に、階段や段差を上る時に皆さんはどこを(どこの筋肉)を使って上っているのかという意識を持ったことはありますか?

 

 

おそらくあまりないと思います。

あったとしても長い階段を上った後に太ももがすごい疲れたなとか、筋肉が張っているなという感覚になった事があるのかなと思います。

 

 

意識していない方がほとんどで、それが悪い訳では全然ないのですが、意識していない方はほとんどの確率で階段や段差を上る時太ももの前側の筋肉が疲れたり、張ってくる事が結構な確率で多くあります。

 

 

「大腿四頭筋 横図」の画像検索結果

引用元:筋肉名称を覚えよう!

※太ももの前側の筋肉は大腿四頭筋と言います。

 

 

この太ももの前側の筋肉は膝を通り越しスネの骨(脛骨粗面)に付着します。

 

 

この筋肉が硬くなったり動きが悪くなると膝に負担が大きくかかり、膝自体の動きも悪化するので痛みが出やすい状態になってくるのです。

 

 

太ももの前側の筋肉だけを使い(厳密に言うと前側の筋肉だけを使うのは人間の筋肉の働き上不可能ですが、あえてわかりやすいようにここだけ使っていますという書き方をします)階段や段差を上ると当然負荷がかかり膝に痛みが出てきてしまいますが、ではなぜ膝に負担がかかりやすくなってしまうのかと言いますと、膝の曲げ伸ばしだけで上っている人が多いからです。

 

 

どういう事かと言いますと、階段や段差を上る時、人は膝と股関節を曲げて上ります。ですが、多くの人は膝を曲げて上っているという印象が強いため股関節に意識することがなくなってきてしまいます。

 

 

股関節を曲げて段差に足をかけ、上る時に股関節を伸ばす筋肉が働くのですが、意識が股関節よりも膝に意識がいってしまうため、膝周りの筋肉(太ももの前の筋肉)に無意識でも意識が働き優先的に使ってしまうので膝に痛みが出やすい状態になるのです。

 

 

ではどうするのかと言いますと、股関節に意識を持っていけば膝に意識が行きにくくなり、太ももの前の筋肉を優先的に使わなくなります。

 

 

具体的に言うと股関節に意識を持っていくと言いましたが、正確にはお尻の筋肉を意識して段差を上ってみてください。

 

 

お尻の筋肉は股関節伸ばす(段差を上る)のに最も使われる筋肉なのです。

 

 

ですが、なかなかいきなり段差を上る時にお尻の筋肉を意識しながら上るのは難しいと思うので、練習として段差を上る時に足全体を踏みしめて上るのではなく、踵に重心を置きながら上ってみてください。

 

 

普通に段差を上ろうとするとかなりの確率でつま先重心になってしまいます。つま先重心になると太ももの前に力が入りやすい状態になり優先的に使ってしまいます。

 

 

踵重心で段差を上ると、つま先に重心が乗りずらくなるので、太ももの前の筋肉を使いずらくなるのでお尻の筋肉に意識が行きはじめお尻の筋肉を優先的に使うようになります。

 

 

この状態になると、股関節で段差を上る感覚が分かると思うので、膝の負担を減らすことができ、痛みも少しずつ治まりやすくなります。

 

 

一回ではなかなか習得しずらいと思いますので、是非練習してみてください。

 

 

分からなければ、当院に来て頂ければものすごく丁寧にご指導させて頂きます!(笑)ので直接やり方を教わりたい方は是非当院までお越しください。

 

 

お待ちしております(^-^)