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テニス肘の原因と治療法
2019.05.24
テニスをやられてる方で誰でも一度はなるのではないかと思うのがテニス肘(上腕骨外側上顆炎)です。
一度発症するとしぶとく痛みが続いて日常生活でも支障をきたす事があります。
その原因と治療法について投稿させて頂きたいと思います。
◎原因
発生要因的にはフォアハンドストローク、バックハンドストローク、サーブ、スマッシュをする時に体全体を使ってストロークするのではなく、
腕単体でのストロークが繰り返し起こり肘の外側部(上腕骨外側上顆)に痛みが発生します。
日常生活でも重たい鍋や引っ越しの重たい荷物など手の甲を上向きにしながら無理矢理持ち上げても負担がかかり痛めることが多いです。
構造的には手指を伸ばす方向の筋肉(前腕伸筋群、手指伸筋群)が前腕を通り肘の外側部(上腕骨外側上顆)に全て付着する構造になっており、
付着部の筋肉の微小断裂を起こしていると言われております。
◎治療法
肘の外側部に圧痛(押しての痛み)、腫れがあるので氷などで冷やします。
前腕伸筋群が固くなっていることが多いので電療や手技療法などで柔軟性を出していき、腕単体でのストロークを続くていくと肩の可動性も悪くなってきますので
肩の可動性も広げていくようにしていきます。
そしてある程度痛みが引いてきたらアキュスコープ・マイオパルスを通電しながら実際にラケットを使っての体の連動性を意識しながらのストロークを練習していきます。
◎治療実績
40代 女性 テニスを練習中バックハンドストロークで打ち返した際に負傷。
痛みが出た翌日に当院に来院され、来られた時は指を伸ばす動作、コップなどを掴む動作だけでも肘の外側部に激痛が走り何も持てない状態でしたが、
アキュスコープ・マイオパルスを肘の外側部に通電しつつ、前腕伸筋群にスーパーライザーを照射し手技療法を施術した後、
物を持ち上げる動作は痛みがあるものの、指を伸ばす動作、コップなどを掴む動作は痛みが無くなりました。
その後治療を続けていき物を持ち上げる動作での痛みも無くなったので、テニスでのストロークをアキュスコープ・マイオパルスを肘の外側部に通電しつつ、
体の連動、体全体でストロークするように意識をして頂き継続的に治療をしていき痛みが完全に無くなったので治療を終わりにしました。
◎オススメのストレッチ法、予防法
一番固くなりやすい前腕伸筋群のストレッチと肩、肩甲骨回り、胸椎、胸隔の柔軟性を広げていくことが、
練習前のウォーミングアップで行うと痛みを発生させる可能性を大きく減らす事ができます。
練習後は痛みがあってもなくても肘の外側部を15分~20分アイシングする事をお勧めします。
テニス肘は一度痛みが出てしまうと痛みが引くのに時間がかかる事が多々あります。(3ヶ月が一般の目安です。)
痛みを出さないためにも日頃のストレッチ、予防、ストローク時の体の使い方がものすごく重要になってきますので入念に行って頂きたいと思います。
楽しくやりがいのあるテニス生活を送りましょう!!!
※平日21時〜22時は完全予約制のコンディションニングコースです。(救急外来も行っております)
約50分、症状に合わせたオーダーメイド施術を行います。(6500円+税)