NATURAL

News Letter No.129

2018.12.17

ストレッチの基礎知識

ストレッチとはスポーツ医学において、ストレッチとは身体の柔軟性を改善するために筋肉や腱を伸ばすことである。ストレッチによって筋肉の温度や血流が高まるため、スポーツ活動前のウォームアップとしても役立つ。練習後に行うことで筋肉痛軽減や疲労回復の効果も期待できる。この他にもストレッチにはいくつかの効果が期待される。

 
ストレッチのタイプ
ストレッチにはいくつかのタイプがある。静的ストレッチはゆっくりと関節を動かし、痛みが出る直前の姿勢で数十秒静止するものであり、筋肉の柔軟性や関節の可動範囲を効果的に増大できる。動的ストレッチは競技動作を活かして身体の準備を整えるものであり、陸上選手の場合、膝を高く上げながら歩くニーリフトストレッチなどが股関節の柔軟性向上に役立つ。バリスティックストレッチは反動を利用して自分で関節を動かすもので、運動前のウォームアップとして適している。動的ストレッチではバリスティックストレッチのように反動を使わない。

 
ストレッチの注意点
いずれのストレッチも痛みを我慢して無理に行うと肉離れなどのケガを生じることがある。特に反動を使うバリスティックストレッチでは痛みや動きのスムーズさを確認しながら段階的に行う。ストレッチは正しい姿勢で行うことが大切であり、間違った姿勢で無理に行うと効果が低いだけでなく、腰痛などを引き起こす場合もある。特にケガの後は理学療法士やトレーナーなどの専門医に安全で効果的なストレッチを確認して習得しておくことが大切である。

 
腰痛に対するストレッチ
腰痛タイプ別のストレッチ
腰痛は屈曲型と伸展型のタイプで筋肉の硬さ(タイトネス)の特徴が異なる。腰痛に対するストレッチは、このようなタイトネスの特徴を考慮して行う。基本的に前述した不良姿勢によって筋肉がいつも縮んだ状態にあるとタイトネスが生じやすい。伸展型腰痛で骨盤が過度に前傾している場合には股関節の前面にある腸腰筋が、屈曲型腰痛で骨盤が後傾している場合には大殿筋やハムストリングにタイトネスが生じやすい。タイトネスは不良姿勢を習慣化させ、腰痛をさらに悪化させる。

 
予防のポイント
ストレッチ中に過度に骨盤が動き無理な姿勢になると腰痛を悪化させてしまうので、ストレッチ中は腰椎や骨盤の位置に注意する。参考文献:スポーツ医学検定

 

とら食堂

こんなごはん、あんなおやつ、皆さまのおすすめレシピも教えて下さいね。

 
サルティンボッカ

 
材料(2人分)
豚もも肉厚切り…8枚
セージ…8枚
生ハム…8枚
オリーブオイル…大2
白ワイン…1/3カップ
バター…10g
塩、こしょう…適宜
ベビーリーフ、プチトマト、レモン

 
作り方
①豚肉は大きさが1.5倍位になるように、叩いて広げ、塩コショウをして、セージをのせ、生ハムをかぶせて小麦粉をふるう。
②フライパンにオリーブオイルを熱して、豚肉の面から焼く。
③白ワインを振り入れ、煮詰めてアルコール分を飛ばし、アルコールの香りがなくなったら、バターを加えとろみをつける。
④お皿に、ベビーリーフやプチトマト、レモンと一緒にもりつける。イタリア語で「口に飛び込む」という意味のある、サッと作れるイタリアン。セージが苦手な方は、バジルや大葉に変えても美味しいです。子供用には、モッツアレラチーズを溶けださないようにしっかり、豚肉で巻いても美味しいです。

 

なかがわ耳鼻咽喉科 院長福元晃先生のコラム

 
お子さんの睡眠時無呼吸症候群について

 
前回は成人の方の睡眠時無呼吸症候群について書きましたが、お子さんでも睡眠時無呼吸症候群がみられますので、今回はお子さんの睡眠時無呼吸症候群について書きたいと思います。睡眠時無呼吸症候群をもつお子さんでもやはり、いびきや睡眠中の異常呼吸が多くみられます。たびたび夜中に目を覚ましたり、睡眠中、息を吸うときに胸がへこむような呼吸(陥没呼吸)をしたり、また日中の過度の眠気(学校での居眠りなど)、朝の頭痛がみられることがあります。お子さんの睡眠時無呼吸症候群が成人の睡眠時無呼吸症候群と大きく異なる点の一つは身体発育への影響(背が伸びない、体重が増えない)があることです。その他として学業成績不振、注意欠陥/多動性障害、攻撃的行動の原因の一部になる可能性が指摘されています。夜尿症との関連も指摘されています。治療としては扁桃腺やアデノイドといって鼻の奥にある扁桃組織が腫れていることが原因となっていることが多いため、手術(口蓋扁桃摘出術、アデノイド切除術)を行ったり、それらの組織の縮小を目的にステロイドの点鼻薬や抗ロイコトリエン薬の投与を行ったります。お子さんの睡眠時無呼吸症候群は顎の発達に影響し、成人になってからの睡眠時無呼吸症候群の素因も作るという考えから、成人の睡眠時無呼吸症候群の発症を防ぐ目的でも積極的に治療し、鼻呼吸を正常化した方がよいという先生もいらっしゃいます。いびきが続いているときには一度受診することをお勧めします。