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意外と多いテニス中の肉離れの原因と治療法
2019.05.22
当院ではテニスをやられてる方が多く来院されていて、テニス肘の方も多く来られるのですが、
意外と多いのが肉離れです。
肉離れとは筋肉が部分断裂や完全断裂を起こす事を言い、下肢筋群に多く発生します。
下肢筋群では主に二ヶ所多く発生するところがあり、もも裏の内側(ハムストリングス内側)とふくらはぎの内側(下腿三頭筋内側)です。
そしてこの二つの中でもふくらはぎの内側の肉離れのほうが多いです。
では、なぜテニスをやられてる方が多いのか、
原因としてはたくさんあり過ぎてしまい細かく言うとキリが無いので絞ってお伝えしたいと思います。(笑)
◎原因
①体の使い方
②気温
この二つだけでも改善、気を付けて頂くと肉離れを起こす可能性を大きく減らす事ができます。
①テニスは基本、瞬発系の動きが短い間隔で入るのと同時に長距離的な体力、下肢筋力が必須になってきます。
ゲームや練習などの中盤、終盤になってくると疲労が蓄積され、体の連動性を使わず足単体の動きになってくると肉離れを起こしやすくなります。
②気温は高いよりも低い方が圧倒的に多いです。
夏よりも冬の方が多く、ゲームや練習などの初めの方でなりやすいです。
◎治療法
肉離れはおおよそ三段階に分かれており、段階ごとに損傷度合いが変わっていき治療の順序も変わっていきますが基本は一緒です。
受傷直後は腫れと出血が一気に出てきますのでそれを防ぐために以前の記事にも書いたPRICES処置を実践します。
本来なら2、3週間程PRICES処置を実践していき痛みが大幅に引いてから、運動療法を取り入れていくのですが、
2、3週間経過した後で運動療法をしていくと、肉離れを起こした部分が瘢痕化(かさぶた)してしまい硬さが著しく残ってしまいます。
そのため瘢痕化を残さないために早期に運動療法を取り入れていく必要があるのです。(受傷から3日~1週間)
そして当院ではアキュスコープ・マイオパルスを通電しつつ(CKC通電)運動療法を取り入れていきますので痛みの軽減と早期改善が大幅に期待できます。
◎治療実績
①40代 男性 テニスのレッスン中にバックハンドストロークでボールを打ち返した際に負傷。
1月下旬にテニスの練習中にふくらはぎの肉離れを起こしその翌日に来院。
アキュスコープ・マイオパルス、スーパーライザーを実践し、最初は引きずりながら来院されてたのですが、4日後には小走りできるまで回復。
その後アキュスコープ・マイオパルスを通電しつつテニスでの負荷がかかりやすい動作、下肢中心のトレーニングを実践。
2月上旬テニスの練習に復帰。その約2週間後テニスの大会に出場し見事に優勝。
②40代 男性 テニスのレッスン中に前に一歩踏み込んだ際に負傷。
1月下旬にテニスの練習中にふくらはぎの肉離れを起こし当日に来院。
アキュスコープ・マイオパルス、スーパーライザーを実践し、最初は引きずりながら来院されてたのですが、1週間後には小走りできるまで回復。
その後アキュスコープ・マイオパルスを通電しつつテニスでの負荷がかかりやすい動作、下肢中心のトレーニングを実践。
約1ヶ月後テニスの練習に完全復帰。
◎予防法
上記の原因の部分を改善、練習前に準備をする事により予防の効果が高まります。
①の場合、練習、試合を長時間続けていると体の連動性がうまくいかず足単体で動くことが多くなります。
そして足単体で動く方は多くの方が股関節をうまく可動する事ができず足に負担が多くなり肉離れを起こす確率が高くなります。
→股関節を意識して、お尻の筋肉をしっかり使い、股関節から動くことをイメージする。
②の場合、11月~3月の寒い時期に多発します。
理由は単純で筋肉が冷えているからです。
練習前、試合前などは汗が滲むぐらい動いて万全な状態で臨んだ方が肉離れを起こす確率が低くなります。
→ウォーミングアップをしっかり行い、水分も多めに摂取し、練習、試合の合間は冷やさないようにする。
◎肉離れを起こしてしまった時の自分でできる対処法
もし肉離れを起こしてしまったらすぐ、肉離れを起こした部分に氷と圧迫できるもの(包帯、テーピング、布、タオルなど)で処置し心臓より高く上げます。
そして落ち着いてきたら自分で判断せずにそのまま医療機関へ受診することをお勧めします。
肉離れは予防を完璧に行ったとしても必ずならない訳でもないですが、やらないよりかは肉離れを起こす確率は大幅に減りますので、
是非予防をしっかり実践し、怪我のないテニスを楽しみましょう!!!
※平日21時〜22時は完全予約制のコンディションニングコースです。(救急外来も行っております)
約50分、症状に合わせたオーダーメイド施術を行います。(6500円+税)