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ジャンパー膝の原因と治療法

2019.06.15

よくバスケットボールやバレーボールなどジャンプ動作が多いスポーツに発症することが多く、

 

 

一度痛みが出てしまい酷くなると歩行時の時も痛みが出ることがあります。

 

 

別名:膝蓋靭帯炎・大腿四頭筋付着部炎とも言われ、好発年齢は10代の男性に多いです。

 

 

原因

 

バスケットボールやバレーボールなどでジャンプ動作やダッシュ動作などを繰り返し行い、負担が長時間蓄積されると、

下の図の赤い丸の部分(膝蓋靭帯)が炎症を起こし、通常の歩行時でも痛みが発生する状態になります。

膝蓋靭帯は膝蓋骨(お皿)をかえして大腿四頭筋(下の図のお皿から上に伸びている筋肉)に付着するので、

ジャンプ動作でしゃがみ込む際に大腿四頭筋が伸張されると膝蓋靭帯も伸張される構造になってます。

伸張される動作が繰り返し行われると大腿四頭筋が硬くなり、膝蓋靭帯にも負担が多くなり、更に同じ動作、負担が蓄積されていきますと、

膝蓋靭帯や大腿四頭筋の付着部が炎症を起こし痛みが発生してしまうのです。

「膝蓋靭帯 イラスト」の画像検索結果

引用元:ZAMST

 

 

治療法

 

まず患部(膝蓋靭帯)に腫れなどがある場合はアイシングをして腫れを抑えてあげます。

原因として多いのは大腿四頭筋が硬くなっており、その硬さのまま伸張されるので膝蓋靭帯も影響を受けやすく痛みが発生するので、

大腿四頭筋の硬さを電療法、物理療法、手技療法などで刺激を与えて取り除いて上げるのが良いです。

またジャンパー膝になりやすい方は大腿四頭筋を優位に使う方が多くいます。

通常、ジャンプ動作の中でしゃがみ込む時は足関節、膝関節、股関節を主に使いしゃがみ込みます。

ジャンパー膝になりやすい方は膝関節を一番意識してしまい膝のみを曲げてジャンプしようとしますので大腿四頭筋が優位になり硬くなり痛みが出てしまうのです。

ここで意識して頂きたいのは膝ではなく、股関節と臀部の筋肉です。

股関節は元々膝関節よりも動かしたい関節なので股関節を意識してしゃがみ込む事が出来ればそれほど大腿四頭筋優位ではなくなりますし、

股関節を使う事により、股関節の後ろにある大きい臀部の筋肉を使うので、大腿四頭筋をカバーできてなおかつ強力で高くジャンプができるようになります。

そして十分に臀部の筋肉の意識、筋出力を出させてあげると大腿四頭筋優位ではなくなるので、その状態でしゃがみ込むと痛みが軽減してることが多々あるので、

臀部の筋肉に意識させるのは治療をしていく過程でとても重要な役割になってきます。

 

 

予防法

 

・練習後に膝蓋靭帯の部分を15分~20分程アイシングをする。

・臀部を意識したトレーニング(股間節主導で動くトレーニング)を多く取り入れて、大腿四頭筋を使ってしゃがむ意識を減らしていく。

・大腿四頭筋のストレッチを入念にやる。

・胸椎伸展可動域を増大させる。

胸椎伸展→腰椎前湾→骨盤前傾→股関節可動域増大→股関節、臀部の筋肉を意識させやすい。

 

 

まとめ

 

野球肘などと一緒ですが体の使い方次第で繰り返しの動作での痛みは軽減しやすくなります。

現代のスポーツをやっている学生、子ども達は体が硬い方が非常に多く、それがスポーツ動作での体の使い方が非効率的なので結果的に体が硬くなっているのか、元々体が硬くて体の使い方が悪くなっているのかはわかりませんが、柔軟性と体の使い方はしっかり身につけた方が必ず良い方向へ行きます。

柔軟性のある体、正しい体の使い方をしっかり身につけましょう!