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野球肘(後方型)の原因と治療法
2019.06.08
前回、前々回と野球肘の外側型、内側型について投稿させて頂きました。
今回は最後の後方型について投稿させて頂きたいと思います。
野球肘の後方型は大きく二つのタイプに分かれていて、①疲労骨折タイプと②骨端線離開タイプに分かれます。
原因
①疲労骨折タイプは投球時に最終的に肘が伸展(伸びて)して上腕骨に前腕骨がはまり込む様な形になります。
普通に伸展するのと違い、投球時はかなりの加速度が増し伸展していくので、上腕骨に前腕骨がはまり込む際に衝突してしまうぐらいの刺激が加わります。
その繰り返しの刺激が加わり続けると少しずつ負担が蓄積していき疲労骨折を起こしてしまいます。
②骨端線離開タイプは上腕三頭筋(上腕の後ろの筋肉)が収縮することによってその付着部である肘頭(前腕骨の端の部分)の骨端線に負担がかかり痛めてしまいます。
子どもは基本、骨が柔らかいので骨よりも筋肉、靭帯の方が強靭ですので骨端線離開タイプは成長期の子どもに多く起こります。
肘の伸展動作をさせる筋肉が上腕三頭筋なので繰り返しの投球動作や、手投げでの投球動作などで上腕三頭筋を優位に多く使ってしまうと上腕三頭筋が硬くなり骨端線に負担がかかりやすくなります。
治療法
①、②両方とも症状が出た場合は投球動作を中止させて、安静にさせる様にしましょう。
①、②とも骨に対しての痛み、怪我ですので骨の癒合がしっかり終わってから少しずつリハビリをしていきます。
①のタイプは疲労骨折なので癒合さえすれば何も問題はないのですが、
②のタイプは骨端線の離開が戻ったとしても上腕三頭筋の硬さがあると投球を再開した時に再受傷しやすくなるので上腕三頭筋の硬さも取ってあげた方が再発の可能性を抑えることができます。
予防法
外側型、内側型同様、やはり投球時のフォームの改善をまず見直す事が予防に繋がると思います。
どの個所の野球肘も一回でものすごく痛みが出て投球ができなくなるというよりかは繰り返しの動作が蓄積されていき痛みを発する事が多いので、
何が蓄積させるのか?というのを考えると一番は投球フォームで、人それぞれにより足のつく向きなのか、胸の反りが少ないのか、肘が下がっているのか、
自分の問題点をビデオなどで録画してもらい確認した方が良いでしょう。
まとめ
今週は野球肘シリーズを投稿させて頂きました。
少しでも参考になったら良いかなと思います。
負担が蓄積しての痛みはなかなか一回、一発で良くなるということがあまりありません。
諦めず治療していって再発しないようにしっかり予防をして楽しい野球をしていきましょう!!!