NATURAL
News Letter No.83
2015.02.01
自律神経と免疫力について
自律神経は全身に張り巡らされ、無意識下で内臓や血管の働き血流などを調整しており、免疫機能とも関係し、特に白血球の割合、働き、数の増減なども調節しています。自律神経には交感神経と副交感神経の二つの系統があります。交感神経は身体を緊張させ活動に適した状態とし、副交感神経は身体の緊張を解いて休息させる役割があります。健康な生活の為には、交感神経と副交感神経のバランスが大切ですが、現代社会の生活環境はアンバランスになりやすい環境と言えます。日頃の過労、ストレス、睡眠不足などで、交感神経は過緊張の状態となり、血管が収縮して血行不良を引き起こし、冷えや低体温、免疫力の低下につながります。また、白血球中の顆粒球が多くなるので炎症を起こしやすくなります。逆に冷暖房完備の快適な生活環境で車社会で歩くことも少なく、運動も不足し、飽食の生活は副交感神経が優位になり過ぎ、代謝が抑制されて冷えや低体温を生じます。また、リンパ球が多くなりすぎるので、アトピーやぜんそく、花粉症などのアレルギー疾患を引き起こしやすくなります。可視総合光線療法の光と熱はアンバランスになった自律神経の働きのバランスを整え、体調を整えて白血球の働きも正常化させて免疫力を高めます。
高齢化と筋骨格系障害について
我が国における有訴率の第一位は腰痛、第二位は肩こり、第三位は手足関節の痛みです。また、我が国の骨粗鬆症の患者数は年々増加し2014年には、1280万人と推計されており、今なお増加の一途をたどっています。そのうち、女性が約7割以上占めています。骨粗鬆症が問題となるのは骨粗鬆症を背景とする骨折で、脳血管疾患、高齢による衰弱についで寝たきりの原因の第三位を占めています。高齢化にともない、筋肉や骨が弱って起こる、筋骨格系障害は日常生活に大きな支障を及ぼします。現代医療では症状が出てから薬剤での対症療法が主になりますが、薬剤の長期服用は筋骨格系障害の改善には逆効果な面もあります。高齢になっても自立して健康な生活を続ける為には、筋骨格系の障害が起こらないように、その予防が大切です。
可視総合光線療法の光と熱は運動器官へ血行を改善しエネルギーを供給し、炎症を抑え、運動器官の働きを良くします。また、可視総合光線療法で産生されるビタミンDはカルシウムの吸収を良好にして骨を強化するだけでなく筋肉の働きを良くしたり、身体の動揺を少なくする作用もあります。日頃から可視総合光線療法を行うことは筋骨格系の障害の予防になり、高齢になっても元気に自立した生活を送る為に大変有用な治療方法です。
参考資料:一般財団法人光線研究所公式サイトより
とら食堂
こんなごはん、あんなおやつ、皆さまのおすすめレシピも教えて下さいね。
MENU 鶏手羽と白菜とかぶの鍋
材料 (4人分)
鶏手羽…10本
白菜…1/2 株
かぶ…4個
えのき…1袋
昆布だし…500cc
塩…適量
ごま油…適量
炒りゴマ…適量
黒コショウ…適量
作り方
①鶏手羽先に塩を振り、30分程おいて出てきた水分をふき取る。
②フライパンにごま油を温め、鶏肉の皮目を下にしてしっかり焼き色を付ける。反対側にも焼き色を付ける。
③白菜は2cm幅位のざく切り。かぶは皮をむいて縦8つに。えのきはいしづきを落としてさばく。白菜とかぶとえのきを鍋にいれ、昆布だしを加える。塩を軽く振る。蓋をして煮立ったら火を弱めて、15分ほど煮込む。
④野菜が柔らかくなったら、焼いておいた手羽先をのせて、蓋をして10分ほど煮込む。
⑤塩で味付けをして、炒りゴマ、黒コショウをかけて出来上がり。
なかがわ耳鼻咽喉科 院長福元晃先生のコラム
たこ焼きによるのどの火傷
熱いものを飲んで、そのまま飲み込んでしまうことはないでしょうか?先日たまたま口に含んだお茶が熱く、反射的に飲み込んでしまったのですが、その後のどがヒリヒリして少し怖さを覚えました。というのも、ある男性のたこ焼きによるのどの火傷についての論文を読んだ後だったからです。
その男性は夜に家庭用のたこ焼き器で作ったたこ焼きを食べたときに、その熱い中身が口に広がり、一部を飲み込んでしまいました。すぐに冷たい水を飲み、氷を口に含むなどをしましたが、朝になってものどの痛みが続くため耳鼻科を受診されています。耳鼻科でのどを見ると、気道の入り口の一部がむくんでいたため、入院を強く勧められました。しかし仕事の都合で入院はできないとうことで、ステロイドという強くむくみをとる薬の点滴を受けて自宅に帰られたそうです。翌日になると徐々に呼吸が苦しくなり、寝ることもできなくなったため、再び救急外来を受診されています。
そのときにはほとんど気道の入り口がむくみで塞がれており、緊急入院となりました。気管切開といってのどの下のほうに一時的に呼吸の通り道を作ることで、その方は一命をとりとめ、無事退院されたそうです(1)。なかなか怖い話ですよね。たこ焼きは中身が冷めにくく、半液体状であることから口の中に広がりやすいため、のどの火傷を起こしやすいようです。熱いコーヒー、紅茶などでも、のどの火傷を起こした報告があります。また電子レンジによる加熱は短時間で高温となり、表面と内部で温度差が生じやすことから重症となりやすいそうです。熱いものはむやみに飲みこまず、万が一口に含んでしまった場合は吐きだした方がよいでしょう。熱い飲み物・食べ物は、のどもと過ぎればというわけにはいかないようです。
(1) 本田圭司、他:緊急気道確保を要したたこ焼きによ
る咽喉頭熱傷例.耳鼻臨床105: 7; 681-685, 2012.