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脳震盪(のうしんとう)
2019.02.26
脳に明らかな出血を認めないが、脳の活動に障害が出るものを脳震盪(のうしんとう)と呼びます。
近年、脳震盪を繰り返したアスリートが、年齢を重ねて怒りやすいなどの性格の変化や認知症を発症しやすいと言われています。
ボクシング、アメリカンフットボール、スノーボード、柔道、ラグビー等、基本コンタクトスポーツに多いです。
症状
頭痛、めまい、気分不快、意識消失、健忘、吐き気、嘔吐、バランスが悪いなど様々な症状があります。
治療と競技復帰のポイント
脳震盪を起こした場合、プレーを継続してはいけません。
十分な休息が必要であり、24時間は誰かがそばにつくか、家族に注意を促しておきます。
脳震盪後の数週間は2度目の脳震盪を起こしやすいです。
段階的競技復帰プロトコールを参考に時間をかけて競技に復帰します。
段階的競技復帰プロトコール
①活動しない
↓
②接触プレーのない運動・訓練
↓
③軽い有酸素運動(ウォーキングなど)
↓
④メディカルチェック後に接触プレーを許可
↓
⑤スポーツに関連した運動(ランニングなど)
↓
⑥競技復帰
(各段階は24時間以上あけ、症状がなければ次の段階に進む。)
※参考文献:スポーツ医学検定公式テキスト 一般社団法人日本スポーツ医学検定機構 著
昔の脳震盪は、気合いが足りない!、弱いからだ!と根性論的な理由で競技を続行させてましたが、
現在は脳震盪を起こしたらすぐ競技を中止させ安静にさせます。
最初の方にも書きましたが、年齢を重ねると症状が出る方も多くいるのでおそらく症状が出てる方は根性論全開のスポーツ指導を受けてたのではないかと思います・・・
根性論もとても大切なのですが、やはり中止する時は中止して、線引きをしっかりしないと選手の選手寿命を縮めるだけではなく、
その人自身の寿命を縮めてしまう恐れがあるので、脳震盪を起こしたら絶対安静が第一です。