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痛みの範囲
2019.10.28
皆さんおはようございます!
今日は痛みの範囲について投稿させて頂きたいと思います。
痛みは簡単に言うと、脳から体に対してSOSのサインを送る危険信号を意味しています。
手を衝いて腕を骨折したり、転んで足首を捻挫したり、食べ過ぎてお腹が痛くなったり、いくらか経験はあると思いますが、これらの痛みは全て脳からの信号によって感じるものなのです。
よく痛みを感じない体って羨ましいなと言ってる方がいると思いますが、痛みは体にとってとても重要な感覚で痛みを感じれないと人は死んでしまいます。
もし体に痛みの感覚がないと出血や骨折をしても全く気づかず、出血多量になり死に至ることも現実的には存在します。(先天性無痛無汗症という病気も現に存在する。)
痛みはそれ程、重要な人間の生きていく一つの機能という事を頭に入れておきながら本題に入りたいと思います。(笑)
痛みは脳からの信号と書きましたが、人間の体の構造(骨、筋肉、皮膚)が破綻(折れたり、切れたり、擦りむいたり)することにより痛みが出るイメージが皆さんの中で強いと思いますが、それ以外の要因で痛みを発生させるものも多くあります。
気温、環境、ストレス、記憶、恐怖、不安、思考。
などが人間の痛みに大きく関わってきます。
ちょっと昔に痛みの実験で、目隠しをして手と足を拘束し身動きが取れないようにしてその被験者の耳元でアイロンのスチームの音を聞かせました。
被験者は目隠しをしているので、実験者が何を持っているのはわからないがスチームの音を聞いて火傷をするくらい熱い物を持っているという認識がはっきりありました。
そして実験者はスチームの音を被験者に聞かせながら、熱せられていない触っても熱くないただの鉄の棒を被験者の腕に押し付けた瞬間、
被験者の腕はものすごい火傷を負い気絶してしまいました。
普通の人間なら、鉄の棒を腕に押し付けられても当然火傷などしませんが、
この被験者の場合は、まず目隠しと手を拘束されてるので不安とストレスが高くなり、更に耳元のスチームの音で恐怖と記憶(スチームは熱いという過去の記憶)を与え、体が極限な状態になったので、熱くない鉄の棒を腕に当てたら脳が錯覚を起こし火傷を起こしてしまったのです。
嘘のようなお話ですが、本当にあったお話です。
何が言いたいのかと言いますと、脳は過去の痛かった記憶や様々なストレス環境により痛みを作り出してしまう。ということです。
慢性的に腰や肩が10年ぐらい痛く、痛みがなかなか引かないという方は多少この上記の影響を受けていると思います。(決してこれだけではありません)
なかなか痛みが治まらない方、今一度思い返してみて自分の今の環境やストレスを振り返ってみてはいかがですか?
痛みは自分を見つめ直す体のお知らせなので、良いキッカケを教えてくれると思います。
見過ごさず受け止めて良い方向へ進みましょう。