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野球肘2 (リトルリーグ肘)

2019.01.26

前回、野球肘の外側部(離断性骨軟骨炎)について投稿させて頂いて、いかに早期発見、定期検診が重要なのかをわかって頂けたと思います。

今回は、野球肘の内側部の内側上顆障害についてお伝えしていきたいと思います。通称リトルリーグ肘といいます。

 

前回の外側部のブログでは、投球動作により下図の上腕骨小頭と前腕の骨が衝突し軟骨が壊死を起こし壊死する。というブログでしたが、

実は反対側の内側にもストレスがかかっているのです。

発症年齢は外側部と同じで、小中学生(10歳~12歳)に多く、子どもの骨は骨端成長軟骨板(骨が伸びる所でこの骨端線が伸びると身長が伸びる)があるので、

大人の骨より軟らかく靭帯が骨より強い為、上記の図の内側上顆から前腕の骨に付着している内側側副靭帯、内側上顆に付着していてる前腕の屈筋群、に牽引され内側上顆の骨を引き剝していしまいます。(頻度:10人に1~3人)

大人になっても同じ動作で痛めることがありますが、子どもよりも靭帯より骨が強い為、靭帯が伸張され靭帯を痛めることが多いです。

 

治療では外側部と同じで早期発見が望ましく、骨を引き剝す前であれば安静と治療で良くなる事が多いですが、

骨が引き剝されてしまうと手術適応になってしまいます。

 

外側部よりかは緊急性は高くないですが、やはり一度痛めてしまうと痛みが長引く可能性がありますので、

早期発見、定期検診をしっかりやっていけるとリスクを最小限に抑えて好きなスポーツができますので、ぜひ皆さん定期検診に行かれることをお勧めします。