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オスグッド・シュラッター病

2019.02.02

成長期のスポーツをやっているお子さんによく起こる症状で、

特にサッカーやバレーボール、陸上などボールを蹴ったり跳躍したりする動作が多いスポーツ(小学生高学年~中学生)に発症します。

人間の太ももの前側に大腿四頭筋という大きな筋肉があります。

大腿四頭筋は膝蓋骨(お皿)を通り、膝蓋骨から下は膝蓋腱になり脛骨(すねの骨)の脛骨粗面という部分に付着します。

 

スポーツなどで大腿四頭筋の過度の収縮や、使い過ぎで大腿四頭筋のタイトネス(筋肉の柔軟性不足)が起きると脛骨粗面が強く引っ張られ、

成長軟骨の一部が剥離する。(成長期の骨は成長段階の為、過度にストレスが加わると筋肉の強い収縮に負けてしまう場合がある)

 

症状としては、脛骨粗面部が徐々に突出して、圧痛(押しての痛み)、腫脹、膝関節の屈曲、伸展(膝の曲げ伸ばし)などの運動で痛みが出てしまいます。

 

治療法は、まず患部の腫れを防ぐためにアイシングをして一番最初より痛みが治まってきたら暖めていきます。

次に大腿四頭筋のタイトネスを手技療法や物理療法などで柔軟性を出していきます。

そして、オスグッドを発症してしまうお子さんは全員ではないですが

ほとんどの子が体が硬く股関節や骨盤の動きが悪くうまく使えていない事がとても多いです。

股関節や骨盤の動きが使えず、動きのイメージができないと、大腿四頭筋優位の動きが多くなり結果、脛骨粗面部に負担がかかり症状が悪化します。

股関節や骨盤の動きがイメージでき、実際使えるようになると臀筋群(お尻の筋肉)優位に動くようになり脛骨粗面部の負担が軽減します。

こういった体の使い方やどこを使っているかを意識して動かしていくと、痛みが軽減したり、動きが滑らかになる事が多いです。

 

当院では最近、運動指導にも力を入れてより早く痛みの軽減、スポーツ復帰、怪我予防を重点に治療していますので

なんなりとお申し付けください。